[How Deep Is the Ocean (How High Is the Sky)]How Deep Is the Ocean (How High Is the Sky) アーヴィング・バーリンのミュージカルや映画に書いた数多くの曲と違って、それらに関係のない単独のヒットとなった1932年の曲だ。ただしそのもとは彼が1930年のアル・ジョルソン主演の映画『Mammy』(Warner)に書いた[To My Mammy]という曲だった。
[How High the Moon]How High the Moon ナンスィ・ハミルトンとモーガン・ルイスが’40年のミュージカル【Two for the Show】に書いた曲で、そのときはまったく脚光を浴びなかったが、’40年代中頃からバップのミュージシャンに素材として愛好され、一挙にスタンダード曲の仲間入りをした。
[How Little We Know](How Little It Matters) How Little We Know キャロリン・リー作詞、フィリップ・スプリンガー作曲で1956年につくられた曲で、映画、ミュージカルとは関係ない。同年フランク・シナトラが歌ってヒットした。
[How Long Has This Been Going On?]How Long Has This Been Going On? この曲はガーシュウィン兄弟作で、最初は’27年のミュージカル【Funny Face】に挿入された。しかしこのミュージカルは最初は【Smarty うぬぼれ屋】という題でフィラデルフィアで上演され、ウィルミントンの木、金曜日の興行では客は200人足らずだったとアイラは回顧している。
[Hundred Years from Today, A]A Hundred Years from Today これはジョウゼフ・ヤングとネッド・ワシントンが作詞し、ヴィクター・ヤングが作曲した曲で、キャスリン・ペリー Kathryn Perry 主演の’33年のルー・レズリィのレヴュー【Blackbirds of 1933-34】に使われた。
[I Ain’t Got Nobody]I Ain’t Got Nobody 普通グレアムとウィリアムズの共作とクレディットされていて、ときにはデイヴ・ペイトン Dave Peyton の名も入っている、’16年のヒット曲だ。
[I Ain’t Got Nothing But the Blues]I Ain’t Got Nothing But the Blues これはデューク・エリントンの’40年代の作品の一つで、ドン・ジョージが作詞した曲である。エリントンの曲はたいてい最初はインストゥルメンタルとしてつくられ、のちに歌詞がつけられてスタンダード曲になってくるから、アンサンブルのための曲づくりが多いが、これはブルース臭に満ちたやや異なる趣の曲となった。
[I Believe]I Believe サミー・カーン作詞、ジュール・スタイン作曲で1947年の映画『It Happened in Brooklyn』(MGM)に使われた曲である。映画にはフランク・シナトラとジミー・デュランティ、キャスリン・グレイソン、タップダンサーのビリー・ロイ Billy Roy が出演し、この曲はまず冒頭でバックに流れ、つぎになかほどでシナトラとデュランティとロイが交互に歌った。
[I Can’t Believe That You’re In Love with Me]I Can’t Believe That You’re In Love with Me ’26年にギャスキルとマクヒューの二人が、コットン・クラブのショウのためにつくった最初の曲で、ショウではエイダ・ウォードが歌った。マクヒューは翌’27年に22歳のドロスィ・フィールズと会ってコンビを組むことになるが、これはその前のことでギャスキルと組んで仕事をしていた。
[I Can’t Get Started]I Can’t Get Started ヴァーノン・デュークの’35年の曲でアイラ・ガーシュウィンが作詞し、’36年のレヴュー【Ziegfeld Follies of 1936】に挿入使用された。そのなかではボブ・ホウプとイヴ・アーデン Eve Arden がこの曲を歌った。