記事の構成

各記事の構成は以下のようになっています。

[解説]──曲とその成り立ち、作詞者、作曲者などについて説明しています。しかしスタンダード曲は非常に数が多く、なかにはその成り立ちや関係者について執筆時点ではどうしても調べえないものもいくつかあり、到らない点もないわけではありません。本サイトでは掲載済みのコンテンツも最新情報に基づき逐次アップデートしていきます。

[歌詞]──記事では原詞と訳文、または訳文のみを掲載しています。訳の内容は意味の解釈を優先させており、韻を踏んでおらず、メロディともなんら対応していません。また逐語訳を避けてできるだけ整然とした訳文をめざしましたから、原文の一行を訳文では分けて二行にしたり、ときには大胆な意訳にしてしまったりということもあります。次に記事内で使用している用語を示します。

〈ヴァース Verse
ミュージカルなどで歌が歌われるとき、歌のまえに前口上のように語られる部分を指しています。厳密には、英国やフランスの吟遊詩人などの詩や歌のつくり方からでてきた言葉、表現なのでしょうが、ジャズ・スタンダードでは、歌の前に軽く語られたり歌われたりする、いわばその曲への〝導入部〞と考えていいでしょう。
〈コーラス Chorus
いわゆる〝歌〞の部分で、リフレイン refrain と記している楽譜もあります。くり返し歌ったので refrain (くり返す)という呼び名ができたのでしょうが、もとはフランス語のクプレ couplet (ヴァースの部分をさす)とルフラン refrain という言い方からきているようです。しかし煩雑になるので、コーラス chorus という語で統一します。
〈ブリッジ Bridge
スタンダード曲にはAABAという構成のものが多いのですが、そのBの部分をさしてこう呼びます。つなぎ、とか橋渡しという意味ですが、日本語では俗にサビと言っています。
〈セカンド・リフ Second Riff
リフはメロディとは別につける簡単なフレーズのことですが、事実上は簡単でも短くもないようです。セカンド・リフは、アドリブが長くつづくと曲の途中で曲をしめる意でしょうか、メロディではなく新たにつくったテーマ、つまりリフを挿入しますが、そのリフをこう呼びます。

[補遺]──曲の音楽的構成について触れます。そして訳文を読んでもまだ判らない、解しかねるような点について説明を加え、その曲を歌っている歌手やレコード(CD、ヴィデオ、コンサートなども含む)に言及し、また歌う場合に生じる発音、抑揚、そのほかの補足的な説明をします。

[注]──文法や英文解釈の問題にわずかばかり触れます。

[研究]──以上の説明でもまだ解しかねる問題、または少し視点の違う専門的な問題、事項などについては[研究]という項目を設けて、改めて考察を加えています。