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[Ain’t She Sweet]Ain’t She Sweet

1927年にジャック・イェレンとミルトン・エイガーの作った曲で、ポール・アッシュ Paul Ash の楽団がシカゴのオリエンタル劇場で演奏したのが最初だった。この曲はエイガーが娘のシャナ Shana に向けて書いのだという。彼女はなんとのちにシャナ・アレグザンダー Shana Alexander という政治評論家になったのだそうだ。

[All of Me]All of Me

ヴォードヴィル・スターのベル・ベイカー Belle Baker が1931年にラジオでこの曲を歌って有名になった。作詞曲家マークスとスィモンズが彼女に曲を提供し、車の街デトロイトのフィッシャー劇場の舞台で彼女が歌った。ベイカーはちょうど夫を失ったところで、歌詞のなかにある個人的な喪失感にうたれて舞台で泣き崩れてしまった。新聞がそれを報じ、この曲はまもなくヒットしていった。

[All of You]All of You

この曲はコウル・ポーターが’55年のミュージカル【Silk Stockings 絹の靴下】に書いたもので、ブロードウェイミュージカルに曲を書くのはポーターにとってこれが最後となった。これはパリを舞台にしたソ連の外交官やスパイ相手のコメディで、面白おかしいソ連への風刺、皮肉、揶揄に満ちていたものだが、ソ連や東欧の社会主義が過去のものとなった今、多くの人にとって分厚い説明書でもつけなければ意味が理解できないものなのかもしれない。

[All or Nothing at All]All or Nothing at All

ローレンスとアルトマンの二人による曲で、映画やミュージカルとは関係なくつくられている。’40年にコロンビアから出たスィナトラ/ハリー・ジェイムズ Harry James 盤のレコードが最初だった。ただしこれはたいして売れず、’43 年にシナトラが彗星の如く出てきて有名になってから改めて売れ、結局ミリオン・セラーとなった。

[All the Things You Are]All the Things You Are

ジャズのスタンダードとしてはトップの方に位置する、大変有名な曲だ。ただ、たいていは演奏でそれもごく速いテンポで奏されるものとして、知られてきたと思う。歌としてはその内容からもゆっくりとしたバラードでしか歌いようのない曲である。

[All Too Soon]All Too Soon

エリントンが’40年に作った曲で、特別ヒットしたわけではない。例によって最初はインストゥルメンタルとして書かれ、トロンボウンのローレンス・ブラウン Lawrence Brown とテナーサクスのベン・ウェブスター Ben Webster のソロを念頭に置いてエリントンはこれを書いた。しかしあまり時をおかずカール・スィグマンが歌詞をつけて、ミルドレド・ベイリー Mildred Bailey とサラ・ヴォーン Sarah Vaughan 歌のものが出ている。

[Angel Eyes]Angel Eyes

作編曲と弾き語りで鳴らしたマット・デニスの’46年の曲で、アール・ブレントが作詞している。デニスの話によると、最初に録音したのはデューク・エリントン楽団でハーブ・ジェフリーズ Herb Jeffries の歌だそうだが、レコード会社が潰れてしまい、それ以上売れなかった。つづいてナット・キング・コウルも録音したが、それもそうは売れず、エラ・フィッツジェラルドがノーマン・グランツ盤も含めて累計5回かそれ以上も録音し、ショウの中に毎回入れたのでヒットしていったという。

[Anything Goes]Anything Goes

これはコウル・ポーターの作詞曲で、’34年の同名のミュージカル【Anything Goes】に入れられたので良く知られている。このショウは’20年代から’30年代にかけて有名なヒットミュージカルを次から次へと手がけていた、ガイ・ボルトン Guy Bolton とウドハウス P. G. Wodehouse のコンビの原作脚本で、難破船のうえで展開していく喜劇だった。

[As Time Goes By]As Time Goes By

この曲は映画『カサブランカ Casablanca』の主題歌として有名だが、最初は’31年のミュージカル【Everybody’s Welcome】のためにハーマン・ハプフェルドが書いたものだ。そこではマークス兄弟の映画にも出演していたフランスィーズ・ウィリアムズ Frances Williams が歌い、139公演を消化し、レコードはチャートに二回昇った。