改訂版」カテゴリーアーカイブ

[Makin’ Whoopee]Makin’ Whoopee

エディ・キャンター Eddie Cantor 主演の’28年のミュージカル【Whoopee】のなかに使われた曲で、ガス・カーン作詞、ウォルター・ドナルドソン作曲で、キャンターが歌った。フロウレンズ・ズィーグフェルド Florenz Ziegfeld がプロデュースし、379回も続く大ヒットだったが、ズィーグフェルドが破産して閉幕となり、そうでなければもっと続いていたろう。

[Lush Life]Lush Life

デューク・エリントンのバンドの作編曲とピアノを担当していたビリー・ストレイホーンが’49年に出版した曲で、同年にナット・キング・コールが歌ってヒットし、また’63年にジョニー・ハートマンがコルトレインの伴奏で歌ってからさらに大きく注目を浴びるようになった。ストレイホーンは[Take the A Train]や[Chelsea Bridge]など傑作が多い。

[Lullaby of Birdland]Lullaby of Birdland

ピアニストのジョージ・シアリングが、今はもうなくなってしまったジャズ・クラブ〝バードランド〞のために書いた曲で、〝バード〞は勿論チャーリィ・パーカーのことである。作詞はB・Y・フォースター B. Y. Forster となっているが、それはジョージ・デイヴィド・ワイスの偽名で、最近の著作権表記では本名になっている。

[Love for Sale]Love for Sale

’30年末に開演したコール・ポーターのミュージカル【The New Yorkers】に入れられた曲で、放送禁止の処置を受けたこともあって有名な曲になった。しかしミュージカルの方は12月8日開演し翌年5月に閉幕して168回しか続かず、ブロードウェイ初登場のジミー・デュランティ Jimmy Durante (1893-1980)がやくざの子分役で受けたことを除けば、あまり成功しなかった。

[I’ve Got a Crush on You]I’ve Got a Crush on You

’28年のガーシュウィン兄弟によるミュージカル【Treasure Girl】に挿入されたもので、楽譜には〝Gaily 楽しく〞という但し書きが入っていて、最初の曲名は[Crush on You]というものだった。しかしこの曲は二年後の同兄弟のミュージカル【Strike up the Band】に挿入し直され、ここでタイトルが[I’ve Got a Crush on You]に変えられた。

[Impossible Dream, The]The Impossible Dream

これは’60、’70年代に大変有名になった、’65年のミュージカル【ラ・マンチャの男】の主題歌である。世界40カ国で翻訳上演されていて、もちろん日本版も上演されているから、メロディは聞いたことがある人も多いだろう。とにかく’66年の春ごろはアメリカではこれが大変なヒットだった。ラジオでも毎日毎日何度も流されていた。

[I’m Gonna Sit Right Down and Write Myself a Letter]I’m Gonna Sit Right Down and Write Myself a Letter

ジョウ・ヤング、フレッド・E・アーラートの’35年の作品で、最初はファッツ・ワーラーのレコードがベスト・セラーになった。それから’56年にビリー・ウィリアムズ Billy Williams 歌、ジャック・プレイス Jack Pleis 指揮のオーケストラで録音したMGM盤が二百万枚売って、翌年ビルボードで3位と大きくリヴァイヴァルしている。

[I’m Beginning to See the Light]I’m Beginning to See the Light

デューク・エリントンのバンドのアルト奏者ジョニー・ホッジスが作曲し、作詞家のドン・ジョージが歌詞を書いた’44年の作品だ。エリントンのレコードはまだ17歳のジョウヤ・シェリル Joya Sherrill 歌で出たが、チャートで6位にとどまりそれほど売れなかった。ハリー・ジェイムズ楽団とキティ・カレンの歌によるレコードの方は1位とヒットして売れた。

[If I Were a Bell]If I Were a Bell

フランク・レッサーが’50年のミュージカル【Guys and Dolls】に曲と詩を書いたもので、オリジナル・キャストでは修道女セアラ役のイザベル・ビグリー Isabel Bigley が歌った。博打打ちのスカイはロバート・アルダ Robert Alda が演じたが、彼はなんといっても’45年の映画『Rhapsody in Blue アメリカ交響楽』でジョージ・ガーシュウィンの役を演じたのが見事に当った。

[I Can’t Give You Anything But Love]I Can’t Give You Anything But Love

ドロスィ・フィールズとジミー・マクヒューのコンビが書いた曲で、最初は’27年の【Harry Delmar’s Revels】に入れられた。そこではこの曲は大西洋横断飛行を成し遂げたリンドバーグ Charles Lindbergh への賛辞として[I Can’t Give You Anything but Love, Lindy]となっていたというが、デルマーがこれを嫌ってすぐに落としたらしい(ショウ自体が続かなかったという記録もあった)。