カテゴリー別アーカイブ: 改訂版

[Try a Little Tenderness]Try a Little Tenderness

この曲はそれほど知名度があるとは言えないが、根強い人気をもっている曲で、ウッズ、キャンベル、コネリーの共作という形で1932年に作られている。この三人はいずれも作詞と作曲の両方をやるが、キャンベルとコネリーは二人で組んで作詞している曲が多く、ウッズは作曲が本業のようだ。

[Time After Time]Time After Time

この曲は1947年の映画『It Happened in Brooklyn』のなかでシナトラによって歌われたが、当時ジミー・ドースィ、トミー・ドースィ、テディ・ウィルソンのそれぞれのオーケストラでレコーディングされ、以後多くの人に歌われて、今はもうお馴染みの曲になっている。

[Summertime]Summertime

ジョージ・ガーシュウィンが1935年に書いたフォーク・オペラ【Porgy and Bess ポーギィとベス】のなかの曲で、作詞はデュボウス・ヘイワードによっている。【ポーギィとベス】は、デュボウス・ヘイワードの書いた’25年の小説《ボーギィ》基に、ヘイワードが台本を書き、作詞はヘイワードとアイラ・ガーシュウィンが分担して当たった。

[Stranger in Paradise]Stranger in Paradise

ロバート・C・ライトとジョージ・フォレストのコンビで作られた’53年のミューズィカル【Kismet キズメト】のなかの曲で、ロシアの作曲家アレクサンドル・ボロディン Alexander Borodin (1833–1887)の[Polovtsian dances ポロフツ人の踊り]の主題をもとにしている。オリジナル・キャストではリチャード・カイリー Richard Kiley とドレタ・モロウ Doretta Morrow が歌っていて、’55年の映画版ではヴィク・ダモン Vic Damone とアン・ブライズ Ann Blyth が歌った。

[Speak Low]Speak Low

カート・ワイルとオグデン・ナシュの書いた1943年のミューズィカル【One Touch of Venus ヴィーナスの接吻】に挿入された曲で、舞台ではメアリー・マーティン Mary Martin とケニー・ベイカー Kenny Baker が歌った。’44年にガイ・ロンバード Guy Lombardo の楽団でビリー・リーチ Billy Leach 歌のレコードがヒットした。また’48年の映画化のときにも使われ、ことのきはエイヴァ・ガードナー Ava Gardner の吹き替えでアイリーン・ウィルソン Eileen Wilson が歌っている。以後非常に多くの人によって歌われ、まさにジャズ・スタンダードになったと言えるだろう。

[Song for You, A]A Song for You

リアン・ラッセルの’70年の作品で、当時デイトをしていた歌手のリタ・クーリジ Rita Coolidge のために、彼はこの曲を書いたという。ラッセルがピアニストとして鳴らしていてクーリジが歌手として出発したころの’60年代に、二人は会い始めた。ラッセルは、ジョウ・コカー Joe Cocker が’69年に録音した曲、[Delta Lady]も彼女のために書いている。だから彼女はこの曲でまたラセルの詩想にのったわけで、彼は二人の深い関係について歌いあげている。

[’Round Midnight]’Round Midnight

これは大変有名になったジャズの名曲で、あえてスタンダードなどと言う必要がないような、そんな曲である。ただ20世紀末にディクスター・ゴードン主演の映画『ラウンド・ミッドナイト』の主題歌としてまた少し人気が上がったのはいいとしても、若い人たちが「あの曲は古い曲なんだそうですね?」などと言うのには、私などびっくりさせられる。まあ時の流れとはそういうものだから、仕方のないことではある。

[Polka Dots and Moonbeams]Polka Dots and Moonbeams

これはバークとヴァン・ヒューゼンが、映画や舞台には関係なく書いた曲で、トミー・ドースィ Tommy Dorsey 楽団が、歌はフランク・スィナトラ Frank Sinatra で吹き込んだ1940年のレコードがヒットした。この頃二人はビング・クロズビーとその映画のために書いていて、非常に成功していたので、なんと〝Gold Dust Twins 金粉の双子〞という俗称をもらっていた。それがこの曲と前年の[Imagination]のみ、クロズビーとも映画とも関係なく、トミー・ドースィ楽団のために書いたものだった。

[Perdido (Lost)]Perdido (Lost)

これはデューク・エリントン楽団に在籍していたトロンボーンのファン・ティゾルが1941年に書いた曲で、12月3日にデューク・エリントンによる最初の録音がなされている。しかし翌’42年1月21日のヴィクター録音がエリントン楽団によるオリジナル盤とされているようだ。歌詞は2年後にハリー・レングズフェルダーとアーヴィン・ドレイクがつけている。

[Pennies from Heaven]Pennies from Heaven

ジョニー・バークとアーサー・ジョンストンが1936年の映画『Pennies from Heaven』に書いた曲で、ビング・クロズビーによって歌われ、彼らが提供した全7曲のうちでは主題歌のこれが大きくヒットした。以来ヴォーカル・スタンダードとして多くの人に歌われてきている。