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[All Too Soon]All Too Soon

エリントンが’40年に作った曲で、特別ヒットしたわけではない。例によって最初はインストゥルメンタルとして書かれ、トロンボウンのローレンス・ブラウン Lawrence Brown とテナーサクスのベン・ウェブスター Ben Webster のソロを念頭に置いてエリントンはこれを書いた。しかしあまり時をおかずカール・スィグマンが歌詞をつけて、ミルドレド・ベイリー Mildred Bailey とサラ・ヴォーン Sarah Vaughan 歌のものが出ている。

[Among My Souvenirs]Among My Souvenirs

エドガー・レズリィとホレイショウ・ニコルズの’27年の作品だが、’29年のミュージカル映画『Paris』に挿入使用された。そのときは莫大なヒットというわけではなく、この曲は以後も地味な存在だったが、’59年にコニィ・フランスィス Connie Francis が歌ったMGM盤がミリオン・セラーになって、大きくリヴァイヴァルした。

[Angel Eyes]Angel Eyes

作編曲と弾き語りで鳴らしたマット・デニスの’46年の曲で、アール・ブレントが作詞している。デニスの話によると、最初に録音したのはデューク・エリントン楽団でハーブ・ジェフリーズ Herb Jeffries の歌だそうだが、レコード会社が潰れてしまい、それ以上売れなかった。つづいてナット・キング・コウルも録音したが、それもそうは売れず、エラ・フィッツジェラルドがノーマン・グランツ盤も含めて累計5回かそれ以上も録音し、ショウの中に毎回入れたのでヒットしていったという。