カテゴリー別アーカイブ: 改訂版

[Misty]Misty

ジャズ・ピアニストのエロール・ガーナーが’54年に作ってレコードにした曲で、翌年ジョニー・バークが詩をつけてできあがった。ガーナーのレコードは Contrasts というタイトルの盤で、Em Arcy から’54年に出されている。当時彼のマネジャーをやっていたマーサ・グレイザー Martha Glaser が録音した曲の編集をしていて、ガーナーのロマンティックなバラードを綴る面とハードにスウィンギィにドライヴする面と二つが対照的で、それでこのアルバムに「コントラスト Contrasts」というタイトルをつけた。

[Moanin’]Moanin’

アート・ブレイキィとジャズ・メッセンジャーズの空前絶後の大ヒットで、’60年ごろのジャズ愛好家にとっては麻疹みたいに一度はかからなくてはならない熱病のようなものだった。空前絶後の大ヒットとは大袈裟かもしれないが、この頃のジャズファンにとってはそんなふうに思えた聴こえたそんな曲である。

[Mona Lisa]Mona Lisa

リヴィングストン/エヴァンズのコンビが二度目のアカデミィ主題歌賞をもらった曲で、アラン・ラド主演の1950年の映画『Captain Carey, U.S.A.』に使われた。がなんといっても、ナト・キング・コウルの歌で300万枚売れたことがこの曲のイメージを決定づけた。’50年初めに300万枚という数は本当に莫大だったろう。

[My Buddy]My Buddy

ガス・カーンとウォルター・ドナルドソンのコンビで1922年に作られた曲で、映画やショウには関係なく出された。《The American Song Book: The Tin Pan Alley Era》(Philip Furia and Laurie Patterson, Oxford University Press, 2016)には「ドナルドソンの許嫁が亡くなり、彼女のことを想ってその悲しみを彼が曲にした」とある。

[My Foolish Heart]My Foolish Heart

ダナ・アンドルーズ Dana Andrews とスーザン・ヘイワード Susan Hayward 主演の1949年の映画『My Foolish Heart』の主題歌で、ヴィクター・ヤング作曲とネド・ワシントン作詞で作られた。原作はJ・D・サリンジャー J. D. Salinger の’48年の短編《コネティカットのウィギリー叔父 Uncle Wiggily in Connecticut》で、《ライ麦畑で捕まえて The Catcher in the Rye》など彼のほかの作品は映画化による改変が激しく、〝原作者から「映画化と称する」ことへの承認を得られず、サリンジャー作品の映画化はこれだけだ〞という指摘もあったほどだ。

[Night and Day]Night and Day

これはコウル・ポーターの曲のなかでももっとも有名なもので、’32年のミュージカル【Gay Divorce】に使われ、そのなかでは主演のフレッド・アステア(1899-’87)が歌った。このショウは248回続き、不況期にしては悪くもなく良くもないというところだった。ショウの準備段階でポーターはアステアを主役に望み、アステアもポーターが弾くこのなかの一曲[After You, Who]を聴いただけで感激してこのショウへの出演を承諾し、この組合せは非常に成功した。

[Night We Called It a Day, The]The Night We Called It a Day

’41年にマット・デニスが曲を書き、トム・アデアが歌詞をつけたものだが、’44年にはユニヴァーサルのミュージカル映画『Sing a Jingle』に使われている。と言ってもこの曲はそう有名ではなく、知っている人は少ないかもしれない。ただ歌っている人は多く、シナトラに始まって、ジョウ・スタッフォード、ジューン・クリスティ、クリス・コナー、カーメン・マクレエ、それからマット・デニス自身の弾き語り、と捜せばまだまだあるかもしれない。

[Nightingale Sang in Berkeley Square, A]A Nightingale Sang in Berkeley Square

エリク・マシュウィツとマニング・シャーウィンがロンドンで成功させた1940年のレヴュー【New Faces】に挿入された曲で、イギリス製の曲だがジャズ・スタンダード曲に入れていいと思う。地味だが歌手やミュージシャンになかなか人気のある曲である。

[On the Street Where You Live]On the Street Where You Live

これはラーナーとロウのミューズィカル【My Fair Lady】に挿入された曲で、’56年の作品だ。そのミューズィカルでは登場人物のフレディ Freddy Eynsford-Hill を演じたマイケル・キング John Michael King がこれを歌った。そして’57年にヴィク・ダモンがコロンビアに吹きこんだレコードが売れてヒットした。