[You Must Have Been a Beautiful Baby]You Must Have Been a Beautiful Baby ジョニー・マーサーが作曲家のハリー・ウォレンと初めて一緒に仕事をし、歌詞を書いた曲で、二人の1938年の作品だ。そして同年のミュージカル映画『Hard to Get』(Warner)に使われ、そこではディック・パウエルが歌った。
[You Stepped Out of a Dream]You Stepped Out of a Dream ガス・カーン作詞、ネイスィオウ・ハーブ・ブラウン作曲で、1940年の作品だ。翌’41年にアーサー・フリードがプロデュースした映画『Ziegfeld Girls』に使われ、トニー・マーティンによって歌われた。
[You Turned the Tables on Me]You Turned the Tables on Me 1936年の映画『Sing, Baby, Sing』にスィドニー・D・ミチェルとルイス・オールターの二人が書いた曲だ。その映画に主演したアリス・フェイ Alice Faye が歌ったレコードがかなりのヒットになり、南アフリカ出身の音楽評論家で’66年からイギリスの Sunday Express 紙の記者、コラムニストを30年間もやっていたクライヴ・ハーシュホーン Clive Hirschhorn (1940–)は〝彼女のベスト作品の一つ〞と評している。
[You’d Be So Nice to Come Home To]You’d Be So Nice to Come Home To コウル・ポーターが’43年のミュージカル映画『Something to Shout About』に書いた曲で、ジャネット・ブレア Janet Blair とドン・アミーチェ Don Ameche が歌った。ブレア(’21-2007)はペンスィルヴァニアの田舎の教会のコーラスで歌っていたが、ハル・ケンプ楽団のオーディションを受けて通り、専属歌手を二年間勤めた。それからLAの Cocoanut Grove で歌っているところをコロンビアのスカウトに見出され、その直後にケンプが自動車事故で亡くなってしまったこともあって映画界入りして、これが第一作となった。
[You’ll Never Know]You’ll Never Know マック・ゴードンとハリー・ウォレンの二人が’43年の二十世紀フォックス映画『Hello, Frisco, Hello』に書いた曲で、なかでアリス・フェイが電話の受話器に向かってこれを歌った。
[You’re Driving Me Crazy]You’re Driving Me Crazy ウォルター・ドナルドソンが’30年につくった曲で、当初は映画、ミュージカルとは関係なかったようだ。がヒットしたために同年のアステア姉弟主演のブロードウェイ・ミュージカル【Smiles】に挿入使用された。
[You’re Just in Love]You’re Just in Love アーヴィング・バーリンが1950年のエセル・マーマン主演のミュージカル【Call Me Madame】に書いた曲だ。そのなかではエセル・マーマンと新人のラッセル・ナイプが歌った。
[You’re My Everything]You’re My Everything モート・ディクソンとジョウ・ヤング作詞、ハリー・ウォーレン作曲で、’31年のミュージカル【The Laugh Parade】 に使われた曲で、なかでジーン・オーバート Jeanne Aubert とローレンス・グレイ Lawrence Gray が歌った。
[You’re My Thrill]You’re My Thrill スィドニィ・クレアとジェイ・ゴーニィが1933年の映画『Jimmy and Sally』のために作った曲で、あまり華麗なメロディには聞こえないものの、渋い味わいの動きを見せるメロディだ。マイナーだがあまり暗い雰囲気はない。この映画はコメディだが、「この曲が一番大きなハイライトだ」などと解説してあり、ほかにあまり特筆すべき所はなかったようだ。
[You’re Nobody ’Til Somebody Loves You]You’re Nobody ’Til Somebody Loves You トロンボーン奏者でアレンジャーとしてバンド・リーダーとして活躍したラス・モーガンが1944年に書いた曲で、ラリー・ストック、ジェイムズ・キャヴァノウとの共作になっている。だがその時はほとんど売れず、2年後の’46年にモーガンのオーケストラのレコードがヒット・チャートで14位まで昇って、いくらかヒットした。