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[Sentimental Journey]Sentimental Journey

レス・ブラウン楽団のアレンジャーをやっていたペン・ホーマーの作品で、作詞はバド・グリーンが担当している。ホーマーは1917年コネティカット州生まれで、ニューイングランド音楽学校で勉強してからニューヨークに出てきて、ジミーとトミーのドースィ兄弟やジャック・ティーガーデン、アーティ・ショー、ベニー・グッドマンらのバンドやオーケストラに編曲を提供していた。

[Second Time Around, The]The Second Time Around

サミー・カーンとジミー・ヴァン・ヒューゼンによる曲で、’60年の20世紀フォックス映画『High Time』に挿入された。そこではヘンリー・マンスィーニ指揮のオーケストラでビング・クロズビーが歌い、アカデミィ主題歌賞にノミネイトされたが、賞は[Never on Sunday]に取られている。映画のなかでクロズビーが女装する場面があって、その場面とこの歌の二つ以外にいいところなしと評されるほど、これは失敗作だった。

[San Francisco (Open Your Golden Gate)]San Francisco (Open Your Golden Gate)

年輩の人にはたいへん懐かしいこのメロディは、1936年の同名の映画『San Francisco』(MGM)の主題歌である。ガス・カーンが作詞し、ブロニスロー・ケイパーとウォルター・ジャーマンが作曲し、映画にはジャネット・マクドナルドとクラーク・ゲイブルが主演し、ほかにもスペンサー・トレイスィ、シャーリィ・ロスらが出演した。

[Russian Lullaby]Russian Lullaby

アーヴィング・バーリンが、1927年11月末に長女メアリィ・エリンが生れたときに書いた曲で、ミュージカル、映画とは関係ない。ナット・シャピーロ編《Popular Music: Vol. 5》にはロクスィ劇場の初日の夜にダグラス・スタンベリィ Douglas Stanbury が歌ったとあるが、これはほかの資料では確認できなかった。