[Sing, Sing, Sing]Sing, Sing, Sing これはトランペッターでバンド・リーダー、歌手でもあったルイ・プリマが’36年につくった曲で、映画、ミュージカルとは関係がない。最初に歌ったのはプリマ自身だが、なんといってもベニー・グッドマンのレパートリィとして有名になった。
[Sidewalks of New York, The]The Sidewalks of New York これはニューヨークのバワリー街の Old London 劇場で上演されたヴォードヴィル・ショウでロッティ・ジルソン Lottie Gilson が歌った曲で、チャールズ・B・ローラーとジェイムズ・W・ブレイクの1894年の作である。
[Side by Side]Side by Side これは1927年にハリー・ウッズが書いた曲で、映画、ミュージカルとは関係ない。ヴォードヴィルでダンカン・スィスターズ Duncan Sisters に歌われてヒットし、’27年にはバンジョー奏者から歌手になったニック・ルーカスNick Lucas の歌がヒット・チャートで3位に、ポール・ホワイトマン楽団の演奏が3位に、アイリーン・スタンリーとジョニー・マーヴィンのデュエットが7位に、クリフ・エドワーズの歌が12位に入った。
[Shine]Shine この曲は、最初はセスィル・マックとフォード・ダブニィの黒人ソング・ライター・ティームが’10年に[That’s Why They Call Me Shine]というタイトルで書いた曲だが、’24年にルー・ブラウンが新たに歌詞に手を加えて[Shine]というタイトルでつくりなおしたものだ。
[Shine on, Harvest Moon]Shine on, Harvest Moon これは作詞ジャック・ノーワース、作曲ノウラ・ベイズとジャック・ノーワースで、1908年の【Ziegfeld Follies of 1908】に使われた曲である。そこではノウラ・ベイズが歌い、以後これは彼女の看板の曲になった。
[Sheik of Araby, The]The Sheik of Araby これはハリー・B・スミス、フランスィス・ウィーラーが作詞し、テッド・スナイダーの作曲で’21年につくられた曲である。当時サイレント映画のスターのルドルフ・ヴァレンティノの出演した映画『The Sheik 酋長』が封切られ、その主題歌ではないが、同時期に発表されあたかも主題歌であるかのようにヒットした。
[Shanghai Lil]Shanghai Lil この曲はアル・デュビン作詞、ハリー・ウォレン作曲で、’33年のミュージカル映画『Footlight Parade』(Warner)に挿入されたものだ。そして主演のジェイムズ・キャグニィとルビィ・キーラーがこれを歌っている。
[Shadow of Your Smile, The]The Shadow of Your Smile ポール・フランスィス・ウェブスター作詞、ジョニー・マンデル作曲で’65年の映画『The Sandpiper』(MGM)の主題歌として使われた曲である。主演はエリザベス・テイラー、リチャード・バートン、監督はヴィンセンティ・ミネリで、カリフォルニアの中部の海の素晴らしい情景とともに、この曲のメロディが背景に流れた。
[Serenade in Blue]Serenade in Blue これは作詞マック・ゴードン、作曲ハリー・ウォレンで、’42年の映画『Orchestra Wives』(20th Century-Fox)に使われた曲だ。そのなかではグレン・ミラー楽団の演奏でレイ・エバールとコーラス・グループのモダネアーズが歌い、彼らのレコードやベニー・グッドマン楽団のレコードが売れてヒットした。
[September Song]September Song マクスウェル・アンダーソンが作詞し、カート・ワイルが作曲して、’38年のミュージカル【Knickerbocker Holiday】に使われた曲だ。そのなかではウォルター・ヒューストン Walter Huston が、歌うよりは語るような調子で鼻声で歌って大変有名になった。