[No Moon at All]No Moon at All レッド・エヴァンズ、デイヴィド・マンの二人による1949年の曲で、ミュージカル、映画とは関係ない。大きなヒットではなく、チャートでは’53年1月にエイムズ・ブラザーズの歌で、レス・ブラウンとバンド・オヴ・リナウンのものが21位に入っているだけだった。
[Night Train]Night Train テナーサックス奏者のジミー・フォレストが1952年につくったインストゥルメンタル曲で、オスカー・ワシントンとルイス・C・スィンプキンズの二人が歌詞をつけたものだ。
[My Silent Love]My Silent Love デイナ・スースの曲にエドワード・ヘイマンが歌詞をつけたもので、映画、ミュージカルとは関係のない1932年の作品だ。元はスースの[Jazz Nocturne]というインストゥルメンタル曲で、それをポップ・ソングとして完成させた。
[More I See You, The]The More I See You マック・ゴードン作詞、ハリー・ウォレン作曲で1945年につくられた曲だ。そして同年のミュージカル映画『Billy Rose’s Diamond Horseshoe』(20th Century-Fox)に使われ、そこでは若い医者役のディック・ヘイムズが歌った。
[Let’s Do It (Let’s Fall in Love)]Let’s Do It (Let’s Fall in Love) コール・ポーターの1928年の作品で、ミュージカル【Paris】に使われた曲だ。そのなかではアイリーン・ボルドニとアーサー・マーゲトソン Arthur Margetson によって歌われた。
[I’m Thru with Love]I’m Thru with Love ヴァイオリニストのマット・マルネックとリード奏者でアレンジャーのファッド・リヴィングストーンが作曲し、ガス・カーンが作詞して、1931年につくられた曲である。映画、ミュージカルとは関係なく、ミルドレッド・ベイリィが最初に歌い、同年7月にビング・クロズビィの歌がチャートの3位に、トランペットのヘンリィ・バス Henry Busse のオーケストラでリチャード・バリィの歌が7位にランクされた。
[I’m Getting Sentimental over You]I’m Getting Sentimental over You この曲はネッド・ワシントンとジョージ・ベイスマンが1932年につくったもので、最初に’34年11月にダンス・バンドとして結成されたばかりのドースィ・ブラザーズ楽団の演奏がチャートの20位にランクされた。しかしこれはまだいい出来とは言えなかった。
[I’ll Remember April]I’ll Remember April ドン・レイ、ジーン・ドポール、パトリスィア・ジョンストンの三者の共作で、1942年春の映画『Ride Em Cowboy』(Universal)に使われた曲だ。この映画はアボット/コステロ・コンビの出演で、いわば〝凸凹西部へ行く〞カウボーイ版のコメディだった。
[It Never Entered My Mind]It Never Entered My Mind ロジャーズ・アンド・ハートの作品で、1940年のミュージカル【Higher and Higher】に使われた曲だ。そこではシャーリィ・ロス Shirley Ross がこの曲を歌った。
[It Might As Well Be Spring]It Might As Well Be Spring これはハマースタイン二世とリチャード・ロジャーズのコンビで1945年につくられ、ミュージカル映画『State Fair』(20th Century-Fox)に使われた曲である。この二人の仕事には『South Pacific』やら『The Sound of Music』などミュージカル映画が多いのだが、いずれもミュージカルの映画化であって、オリジナルのミュージカル映画ではない。『State Fair』は彼らの唯一のオリジナルのミュージカル映画で、そう言われてみると意外に感じる人もいるはずだ。