カテゴリー別アーカイブ: 研究

【研究】ニール・ヘフティについて

ニール・ヘフティ(’22–2008)はネブラスカ州ヘイスティングスで貧しい家に生まれた。家は祝日の時などの慈善援助に頼るほどだった。10歳のときクリスマス・プレゼントにトランペットをもらい、翌年には学校でトランペットを吹き始め、高校では夏休みに地方のバンドに入ってバイト代を稼ぎ生活費に当てたりした。

【研究】ハーブ・ジェフリーズについて

ハーブ・ジェフリーズは歌手で役者、監督、作家、作曲家でもあった。父がイタリー系と黒人の血が入っていたらしく、彼も青い目と茶色の毛とやや黒っぽい肌で、なに人と言いがたいような容貌だった。一時期黒人向けの映画や芝居、そしてジャズ歌手として売りたかったこともあり、顔の黒さを濃く見せる化粧をしていたという。

【研究】ジェロウム・カーンについて

ジェロウム・カーンは1895年生れで、ティンパンアレイ作家の中では1番世代が上だ。父はドイツ移民のユダヤ系商人(母もボヘミア移民のユダヤ系でピアニスト)で、最初は厩を経営していたというが、相当腕のたつすぐれた商人だったようだ。おかげでジェロウムはなに不自由なく育ち、金のことはどうでもいいような優雅な性格を身につけたようだ。

【研究】詩と歌詞

ジャズ詩大全シリーズを書きはじめてしばらくしたあるとき、私は一読者から投書をもらった。それはこの本のなかで扱っている作詞家たちのことを、私がところによっては〝詩人〞と書き、また彼らの出した出版物を〝詩集〞と言及したことに立腹しての投書で、純粋に文学的な詩人やその詩集とジャズのスタンダード曲の歌詞やその歌詞集とを一緒くたに同じ名で呼ぶのはけしからんという内容のものだった。

【研究】アレック・ワイルダーのアメリカ・ポピュラー音楽論

アレック・ワイルダーは著書《American Popular Music》で[Without a Song]に触れて「これは事実上アート・ソング art song だ」と書いている。art song とか arty という表現で〈芸術っぽい、芸術を気取っている、芸術的すぎる〉という否定的な意味に使い、そういう意味ではリチャード・ロジャーズもときにはジェロウム・カーンもやり玉に挙げる。

【研究】ジョージ・ガーシュウィンとイディッシュ音楽

アメリカの音楽家にはユダヤ人が多いが、ジョージ・ガーシュウィンもその例にもれない。ユダヤ人はかつてその聖地を追われ離散してきた永い歴史をもっているから、以来おもにヨーロッパやロシアを流浪してきていて、その家系はどれも古くからつづいている。

【研究】リフ

リフ riff について考えてみよう。riff は refrain の簡略形とも言われるが、その正確な語源はどうもはっきりしない。《ニュー・グロウヴ・ジャズ辞典》はニューオルリンズのマーチング・バンドから出た言葉だと書いている。