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[You’re the Top]You’re the Top

これはコウル・ポーターの作品で、1934年のミュージカル【Anything Goes】に入れられた曲だ。そのなかではエセル・マーマンとウィリアム・ギャクストンがこれを歌った。このミュージカルの映画化『Anything Goes』では、’36年版(Paramount)で同じマーマンとビング・クロズビィがこの曲を歌い、’56年版(同)でクロズビィ、ミッツィ・ゲイナー、ドナルド・オコナーらが歌った。がいずれも歌詞はかなり変えられていた。

[’Round Midnight]’Round Midnight

これは大変有名になったジャズの名曲で、あえてスタンダードなどと言う必要がないような、そんな曲である。ただ20世紀末にディクスター・ゴードン主演の映画『ラウンド・ミッドナイト』の主題歌としてまた少し人気が上がったのはいいとしても、若い人たちが「あの曲は古い曲なんだそうですね?」などと言うのには、私などびっくりさせられる。まあ時の流れとはそういうものだから、仕方のないことではある。

[’Way Down Yonder in New Orleans]’Way Down Yonder in New Orleans

これはヘンリー・クリーマー作詞、J・ターナー・レイトン作曲の’22年の作品で、同年のレヴュー【Spice of1922】に使われた曲だ。映画には『The Story of Vernon Castle and Irene Castle』(RKO, ’39)、『Is Everybody Happy』(Columbia, ’43)、『Somebody Loves Me』(Paramount, ’51)、『The Gene Krupa Story』(Columbia, ’59)などに使われている。