[For You]For You アル・デュビン、ジョウ・バークの手になる1930年の曲で、翌’31年に映画『Holy Terror』に挿入された。映画の方はそれっきり忘れられ、この曲だけが残ったと言えそうだ。非常に単純でわかりやすい曲だが、その単純さで売れたのかもしれない。
[Forty Second Street]Forty Second Street アル・デュビン作詞、ハリー・ウォレン作曲になる’33年のミュージカル映画『42nd Street』(Warner)の主題歌である。そのなかではルビー・キーラーがこれを歌い、ほかにディック・パウエル、ジンジャー・ロジャーズらが出演した。
[Four Brothers]Four Brothers これはウディ・ハーマン楽団のためにジミー・ジュフリィが’49年に作編曲したインストゥルメンタルで、そのサックス・セクション四人を当時〝Four Brothers〞と呼んだことから、この曲名がつけられた。
[From This Moment On]From This Moment On これは’50年のミュージカル【Out of This World】にコール・ポーターが書いた曲で、ニューヨーク近郊のトライアウトの段階ではプリシラ・ジレット Priscilla Gillette とウィリアム・アイス William Eythe がこれを歌った。
[Gee Baby, Ain’t I Good to You?]Gee Baby, Ain’t I Good to You? サックスの万能奏者で歌も歌い、バンド・リーダーで作編曲もやっていたドン・レッドマンのつくった曲で、作詞はアンディ・ラザフとレッドマンが共同でやっている。
[Georgia on My Mind]Georgia on My Mind ステュアート・ゴレル作詞、ホウギィ・カーマイケル作曲で’31年に書かれた大変有名な曲だ。カーマイケルはこの時点で’29年の[Stardust]ほかもう10曲以上書いていたが、まだ大きなヒットはない状態だった。当時彼はニューヨークの投資会社に勤めていて、余暇に曲を書いているところだった。サックス奏者でバンドリーダーのフランキー・トランバウアー Frankie Trumbauer が「ジョージアについての歌を書いたらどうだい? 今まで誰も南部の歌を書いて損した奴はいないよ」とある日彼に言った。
[Get Happy]Get Happy これはアーレンとケーラーの最初のヒット曲で、’30年の【9 : 15 Revue】というレヴューに入れられた。これはアーレンの最初の出版された楽譜だったが、最初のヒット曲ともなった。
[Get Out and Get under the Moon]Get Out and Get under the Moon チャールズ・トバイアスとラリー・シェイの’28年の作品だが、楽譜によっては作詞者にウィリアム・ジェロウム William Jerome の名も入っている。
[Get Out of Town]Get Out of Town これは’38年のミュージカル【Leave It to Me】にコール・ポーターが書いた曲で、そのなかではタマーラ Tamara によって歌われた。
[Ghost of a Chance, A]A Ghost of a Chance (I Don’t Stand a Ghost of a Chance with You) ビング・クロズビィとネッド・ワシントン作詞、ヴィクター・ヤング作曲の’32年の作品で、映画やミュージカルとは関係のない曲だ。