[Man That Got Away, The]The Man That Got Away ハロルド・アーレンが書いて、アイラ・ガーシュウィンが歌詞をつけ、1953年の映画『A Star Is Born』に使われた曲である。そのなかではジュディ・ガーランドが歌い、以後彼女の得意のナンバーになった曲だ。
[Memphis Blues]Memphis Blues W・C・ハンディが1910年に書いた有名な曲に、ジョージ・A・ノートンが歌詞をつけたもので、1912年9月に出版されている。ハンディ自身が〝南部のラグ〞と形容したこの曲は、1909年のテネスィ州メンフィスの市長選挙のキャンペイン・ソングとして、[Mr. Crump]というタイトルでエドワード・クランプ Edward Crump 候補のために書かれた。
[Mercy, Mercy, Mercy]Mercy, Mercy, Mercy ジュリアン・キャノンボール・アダレイ率いるクインテットが’66年に飛ばしたヒット曲で、そのバンドのピアノを担当していたジョセフ・ザヴィナルがつくった。
[Nobody Knows You When You’re Down and Out]Nobody Knows You When You’re Down and Out ジミー・コックスというヴォードヴィルの役者が’23年につくったブルースで、彼が舞台で歌ってひろめた。レコードは’27年にボビー・ベイカー Bobby Baker が録音したものが最初だが、’29年5月15日にベスィ・スミス(1894-’37)の吹きこんだものが大変よく売れた。
[Please Send Me Someone to Love]Please Send Me Someone to Love リズム&ブルース歌手でピアニストでもあったパースィ・メイフィールドが’50年に書いた曲で、映画、ミュージカルとは関係ない。Specialty というレイベルから彼自身が歌って出したレコードが売れて、R&Bのトップ・ヒットとなった。
[Route 66]Route 66 ピアニストで歌手のボビィ・トループの’46年の作品で、ナット・キング・コールが自己のトリオで弾き歌ってヒットした曲だ。’60年代に《Route 66》というテレビ番組が日本でも流され、その主題歌としてこれが使われていたので、その影響で以後日本人にはとくに好かれる曲となった。
[Royal Garden Blues]Royal Garden Blues クラレンス・ウィリアムズ、スペンサー・ウィリアムズの両ウィリアムズ(血縁関係はない)の’19年の作品で、【Johnson and Dean Review】というレヴューに使われた。
[St. James Infirmary]St. James Infirmary 元はトラディショナルとして伝えられていた曲だが、’29年にジョウ・プリムロウズが作詞し、曲として著作権登録したものだ。’30年にキャブ・キャロウェイが歌ってヒットし、彼の初めてのヒット曲となった。
[St. Louis Blues]St. Louis Blues ブルースの父と言われたW・C・ハンディの’14年の作品で、映画やミュージカルとは関係なく、テネスィー州メンフィスの彼自身のつくった会社から楽譜が出版されている。