カテゴリー別アーカイブ: 改訂版

[I’ve Grown Accustomed to Her ]I’ve Grown Accustomed to Her Face

これはアラン・J・ラーナーとフレデリク・ロウの詞曲で’56年のミューズィカル【My Fair Lady マイ・フェア・レイディ】に入れられた曲だ。そこでは最後のエンディングの手前で歌われた。昭和30年代のNHKラジオでは番組の間の空き時間などによくこういうミューズィカル曲を流していて、ジャズやミューズィカルに関心をもつよりも前の中学時代の私は、こういう曲をラジオから自然と吸収していた。

[Just Squeeze Me]Just Squeeze Me

’46年にエリントンが書いたインストルメンタル[Subtle Slough]にリー・ゲインズが歌詞をつけて出来上がったのがこの曲で、それほど大きなヒットとはならなかったが、判りやすく粋なメロディの、魅力のある歌だからか、徐々に多くの人が歌い演奏する曲となってきて、もう立派なスタンダード曲と言えそうだ。

[Just You, Just Me]Just You, Just Me

これはレイモンド・クレイジスとジェスィ・グリーアが1929年の映画『Marianne』に書き入れた曲である。評論家クライヴ・ハーシュホーン Clive Hirschhorn は「ミュージカル映画の歴史のなかでも女性(マリオン・デイヴィーズ Marion Davies)と一匹の豚が主役の地位を取りあった唯一の作品だろう」と書いている。

[Kansas City]Kansas City

ジェリー・リィバーとマイク・ストラーの二人の手になるブルースで、映画やミュージカルとは関係なく1952年に作られている。同年リトゥル・ウィリー・リルフィールド Little Willie Littlefield が歌い、それは小さなヒットに留まったが、’59年にウィルバート・ハリソン Wilbert Harrison が歌って大きなヒットになっている。それからは多くの人が録音し、なんと300点も出ているという。

[Like Someone in Love]Like Someone in Love

ランドルフ・スコット Randolph Scott、ジプスィ・ロウズ・リー Gypsy Rose Lee 主演の1944年の映画『Belle of the Yukon ユーコンの美女』に挿入された曲で、ヴァン・ヒューゼンとバークのコンビが作っている。映画ではダイナ・ショア Dinah Shore がこの曲と[Sleighride in July 7月の橇滑り]とを歌い、後者の方がヒットしたが、同時期にビング・クロズビィもこの二曲をレコードにしていて、それはチャートでは15位まで昇っている。

[Love for Sale]Love for Sale

’30年末に開演したコール・ポーターのミュージカル【The New Yorkers】に入れられた曲で、放送禁止の処置を受けたこともあって有名な曲になった。しかしミュージカルの方は12月8日開演し翌年5月に閉幕して168回しか続かず、ブロードウェイ初登場のジミー・デュランティ Jimmy Durante (1893-1980)がやくざの子分役で受けたことを除けば、あまり成功しなかった。

[Lullaby of Birdland]Lullaby of Birdland

ピアニストのジョージ・シアリングが、今はもうなくなってしまったジャズ・クラブ〝バードランド〞のために書いた曲で、〝バード〞は勿論チャーリィ・パーカーのことである。作詞はB・Y・フォースター B. Y. Forster となっているが、それはジョージ・デイヴィド・ワイスの偽名で、最近の著作権表記では本名になっている。

[Lush Life]Lush Life

デューク・エリントンのバンドの作編曲とピアノを担当していたビリー・ストレイホーンが’49年に出版した曲で、同年にナット・キング・コールが歌ってヒットし、また’63年にジョニー・ハートマンがコルトレインの伴奏で歌ってからさらに大きく注目を浴びるようになった。ストレイホーンは[Take the A Train]や[Chelsea Bridge]など傑作が多い。

[Makin’ Whoopee]Makin’ Whoopee

エディ・キャンター Eddie Cantor 主演の’28年のミュージカル【Whoopee】のなかに使われた曲で、ガス・カーン作詞、ウォルター・ドナルドソン作曲で、キャンターが歌った。フロウレンズ・ズィーグフェルド Florenz Ziegfeld がプロデュースし、379回も続く大ヒットだったが、ズィーグフェルドが破産して閉幕となり、そうでなければもっと続いていたろう。

[Me and My Shadow]Me and My Shadow

これはデイヴ・ドライアー作曲でビリー・ロウズが作詞した1927年の曲である。レヴュー【Harry Delmar’s Revels】に使われ、ヴォードヴィル・スターのフランク・フェイ Frank Fay が歌った。またアル・ジョルソンもラジオでさかんに歌い、その宣伝効果のおかげでヒットしたのでクレディットにも彼の名が入っている。