[There’s a Small Hotel]There’s a Small Hotel ロレンズ・ハート、リチャード・ロジャーズのコンビでつくられた’36年のミュージカル【On Your Toes】に使われた曲だ。そのなかではレイ・ボルジャー、ドリス・カーソンによって歌われた。
[Sweet Georgia Brown]Sweet Georgia Brown 大変有名なスタンダードで、ケネス・ケイスィとメイスィオウ・ピンカードの共作になる’25年の曲だ。ベン・バーニィのオーケストラがレコーディングし、大きなヒットとなったのでベン・バーニィの名もクレディットに入っているが、《歌曲大辞典》にはそれは間違いだと書かれている。
[September Song]September Song マクスウェル・アンダーソンが作詞し、カート・ワイルが作曲して、’38年のミュージカル【Knickerbocker Holiday】に使われた曲だ。そのなかではウォルター・ヒューストン Walter Huston が、歌うよりは語るような調子で鼻声で歌って大変有名になった。
[Rockin’ Chair]Rockin’ Chair ホウギィ・カーマイケルの’30年の曲で、言葉も彼自身が書いている。厳密には’29年にできあがっていて、2月にヴィクターに録音もしたがそれは発売されなかったようだ。
[Prelude to a Kiss]Prelude to a Kiss デューク・エリントンの曲のなかでもとくに粋なものとして知られている曲で、アーヴィング・ゴードンとアーヴィング・ミルズの二人との共作になる’38年の作品だ。
[Out of Nowhere](You Came Along from) Out of Nowhere エドワード・ヘイマン作詞、ジョニー・グリーン作曲で、’31年に映画、ミュージカルとは関係なくつくられている。最初にレコーディングしたのはガイ・ロンバードとロイアル・カナディアンズだが、デッカからでたビング・クロズビィのレコードがヒットした。
[Miss Otis Regrets (She’s Unable to Lunch Today)]Miss Otis Regrets (She’s Unable to Lunch Today) コール・ポーターが’34年につくった曲で、彼が映画やミュージカルのためにではなくつくった唯一のものだと言われている。ただ、これはヒットして有名になり、すぐに同年のロンドンのミュージカル【Hi-diddle-diddle】に挿入使用された。
[Mercy, Mercy, Mercy]Mercy, Mercy, Mercy ジュリアン・キャノンボール・アダレイ率いるクインテットが’66年に飛ばしたヒット曲で、そのバンドのピアノを担当していたジョセフ・ザヴィナルがつくった。
[Mad About the Boy]Mad About the Boy 英国のミュージカル・スターでありソング・ライターでもあったノエル・カワードがつくった曲で、’32年のロンドン・ミュージカル【Words and Music】に使用された。
[Left Alone]Left Alone ビリー・ホリデイの遺作となったことで知られているスタンダード曲だ。彼女は’59年7月に亡くなったが、その一、二年前、当時彼女の伴奏をしていたピアニストのマル・ウォルドロンと二人でこの曲をつくった。