研究」カテゴリーアーカイブ

【研究】ヴァースとコーラス

アレン・フォーテイ Allen Forte は著書《The American Popular Ballad of the Golden Era, 1925–1950》(Princeton Univ. Press, 1995)でロジャーズ&ハートの曲[Where or When]を分析して、この曲はヴァース部分が詩的にコーラスと結びついているだけでなく、音楽的にも緊密に関係しているので、けしてヴァース抜きで歌ってはならないと、注意している。そしてその通りヴァースをつけて歌っている人も多いが、しかしスィナトラやエラなどヴァース抜きで歌っている人も少なくない。フォーテイは言う。

【研究】悩ましい恋の歌の意味論的、言語病理学的解釈!?

アイラ・ガーシュウィンは著書《Lyrics on Several Occasions》で、意味論 semantics の大家S・I・ハヤカワが’55年冬季の専門季刊誌に載せた論文について書いている。ハヤカワはカナダ生れの日系人で、アメリカの大学で言語学などを教え、’68年から’72年までサンフランスィスコ州立大学の学長も務めた人で、学生運動がおこるといち早く警官隊を導入し、タカ派ぶりを発揮して話題をまいた。