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[Try a Little Tenderness]Try a Little Tenderness

この曲はそれほど知名度があるとは言えないが、根強い人気をもっている曲で、ウッズ、キャンベル、コネリーの共作という形で1932年に作られている。この三人はいずれも作詞と作曲の両方をやるが、キャンベルとコネリーは二人で組んで作詞している曲が多く、ウッズは作曲が本業のようだ。

[Wave (Vou Te Contar)]Wave (Vou Te Contar)

アントニオ・カルロス・ジョビンの書いたボサノヴァ曲で、彼の数かずの有名なボサノヴァ曲のなかでは比較的新しく、アメリカで録音され’67年に発売された。そして大抵はポルトガル語の詩に対して誰かアメリカの作詞家が英語の詩をつけるのが慣例だが、これは彼自身が英語の詩をつけている。

[Where or When]Where or When

1937年のロジャーズ/ハートのミューズィカル【Babes in Arms】に挿入されたもので、舞台ではレイ・ヘザートン Ray Heatherton 扮する Valentine LaMar とミツィ・グリーン Mitzi Gree 扮する Billie Smith によって歌われた。ある日ヴォードヴィルの芸人夫婦の子であるヴァルは、両親が5ヶ月のヴォードヴィル・ツァーに出かけたあと、家の玄関にヒッチハイカーのビリーがいるのを目にする。

[Wives and Lovers]Wives and Lovers

‘63年にデイヴィド/バカラック組が書いた曲で、多くの人が歌ったが、ジャック・ジョーンズ Jack Jones のレコードが翌年のグラミー賞をもらった。これはまだ作詞曲の二人がそれほど有名にはなっていない初期のヒット作で、いくらかジャズっぽさが感じられる。というわけでジャズ歌手も結構とりあげている。

[Yesterday]Yesterday

ビートルズの結成後、初期の大きなヒットの一つとなった曲だ。’65年6月に録音され、9月に発売されたが、その後これはジャズ歌手にも多く歌われ、ビートルズ・ファン以外の一般の人にもかなりよく知られるようになった。ポール・マッカートニーの作らしいが、それまですべてクレディットは二人の共作になっていたので、これもそうなった。

[You and the Night and the Music]You and the Night and the Music

ヴァースの部分は大変訳しにくい。Song is in the air などという文章は意味は易しいがぴったりとした日本文はなかなか見つからない。そのあとの telling us romance is ours to share も同様だ。コーラスに入ってもやはり訳しにくいことに変わりない。こうなると、意味を解するということと、訳文を作るということは、まったくべつのことになってしまうので、また厄介だ。

[You Are Too Beautiful]You Are Too Beautiful

これはロジャーズ・アンド・ハートの1932年の曲で、’33年の映画『Hallelujah, I’m a Bum』(United Artists)に主題歌として使われた。そのなかではアル・ジョルソン Al Jolson がこれを歌っている。これはそれほど大きいヒットにはならなかったようで、のちに’53年8月にボブ・エヴァリィ Bob Ebberly が歌ったものがわずかに30位にチャート入りしただけだった。

[You Made Me Love You (I Didn’t Want to Do It)]You Made Me Love You (I Didn’t Want to Do It)

これはジェイムズ・V・モナコがニューヨークでダンス・バンドを率いていたときにつくった曲で、1913年の作品である。作詞はジョウゼフ・マッカースィで、ブロードウェイ・レヴュー【Honeymoon Express】に使われた。それからずっと後の1973年のミュージカル【Irene】のリヴァイヴァルにも使われている。最初はアル・ジョルソンが歌ってヒットにしたが、片膝をついて両手を聴衆のほうに伸ばして訴えるように歌い、彼の看板になったスタイルをつくりあげた曲でもあった。しかし息の長い曲でそれから何度も多くの人が歌ってリヴァイヴァルさせている。