[In a Sentimental Mood]In a Sentimental Mood デューク・エリントンの有名な曲で、ジャズファンで知らない人は少ないだろう。1935年につくられたインストゥルメンタルで、歌詞はあとからつけられ、そのときはエリントン自身が作詞曲両方やったことになっている。作詞はエリントン自身ではないと思うが、とにかく両方彼の名が入っている。
[It’s De-Lovely]It’s De-Lovely この曲はコウル・ポーターが1936年のミューズィカル【Red, Hot and Blue】に入れたもので、若い男女が恋に落ち結婚し、子供をつくりその子供が成人し成功するまでを、言葉遊びふうに語った唄だ。またポーター得意のリスト・ソングの一種ともとれるかもしれない。
[Let There Be Love]Let There Be Love イアン・グラント作詞、ライオネル・ランド作曲で1940年につくられた曲で、ミュージカル、映画とは関係ない。この曲は最初はビギンとしてつくられたようだ。
[Linger Awhile]Linger Awhile ハリー・オウエンズ、ヴィンセント・ロウズの二人による曲で、ミュージカルや映画とは関係なく1923年につくられている。ポール・ホワイトマン楽団の得意ナンバーになり、そのレコードは’24年2月にチャートの1位にのぼり、4週維持して二百万枚以上売れた。
[Lover’s Concerto, A]A Lover’s Concerto 原曲が言わずと知れたヨハン・セバスチャン・バッハのメヌエットである。ピアノを始めれば最初の段階で必ずお目にかかる曲で、多くの人が弾いた経験があるだろう。正確にはバッハが二番目の妻アンナ・マグダレーナ・バッハ(1701-’60)に贈った《クラヴィーア小曲集》の中の一曲である。
[Lulu’s Back in Town]Lulu’s Back in Town 作詞アル・デュビン、作曲ハリー・ウォレンの1935年の作品である。そして同年の映画『Broadway Gondlier』(Warner)に使用され、ディック・パウエルとミルズ・ブラザーズがこの曲を歌い、ほかにもジョウン・ブロンデル Joan Blondell、テッド・フィオリト楽団などが出演した。
[Man That Got Away, The]The Man That Got Away ハロルド・アーレンが書いて、アイラ・ガーシュウィンが歌詞をつけ、1953年の映画『A Star Is Born』に使われた曲である。そのなかではジュディ・ガーランドが歌い、以後彼女の得意のナンバーになった曲だ。
[Maybe You’ll Be There]Maybe You’ll Be There この曲はミュージカル、映画とは関係なく、サミー・ギャロップ作詞、ルーブ・ブルーム作曲で1947年につくられている。同年早くにゴードン・ジェンキンズのオーケストラがチャールズ・ラヴェア Charles Lavere の歌で録音してデッカから出したが、すぐには売れなかった。どういうわけか翌年になって売れはじめ、’48年6月に3位までのぼり合計30週チャートに在位して、中くらいのヒットになった。
[Midnight Sun]Midnight Sun ライオネル・ハンプトンの最大傑作と言うべき曲で、1947年の作品だ。クレディット上ではソニー・バークとの共作になっているがその理由は判らない。歌詞は’54年にジョニー・マーサーがつけたものだ。もちろんもとはインストゥルメンタルとして作られ、ハンプトン楽団のデッカのレコードが最初だった。
[Muskrat Ramble]Muskrat Ramble キッド・オリィの1926年の曲で、ルイ・アームストロングのホット・ファイヴのレコードが表向きには最初の録音だった。というのは彼はかなり前にこれをつくったらしいのである。ただ正確なことはもう今では判らないのが実情だ。