[I’m Getting Sentimental over You]I’m Getting Sentimental over You この曲はネッド・ワシントンとジョージ・ベイスマンが1932年につくったもので、最初に’34年11月にダンス・バンドとして結成されたばかりのドースィ・ブラザーズ楽団の演奏がチャートの20位にランクされた。しかしこれはまだいい出来とは言えなかった。
[I’m Thru with Love]I’m Thru with Love ヴァイオリニストのマット・マルネックとリード奏者でアレンジャーのファッド・リヴィングストーンが作曲し、ガス・カーンが作詞して、1931年につくられた曲である。映画、ミュージカルとは関係なく、ミルドレッド・ベイリィが最初に歌い、同年7月にビング・クロズビィの歌がチャートの3位に、トランペットのヘンリィ・バス Henry Busse のオーケストラでリチャード・バリィの歌が7位にランクされた。
[Let’s Do It (Let’s Fall in Love)]Let’s Do It (Let’s Fall in Love) コール・ポーターの1928年の作品で、ミュージカル【Paris】に使われた曲だ。そのなかではアイリーン・ボルドニとアーサー・マーゲトソン Arthur Margetson によって歌われた。
[Manhã de Carnaval (La Chanson D’Orphée)]Manhã de Carnaval (La Chanson D’Orphée) この曲は先頃亡くなったブラジルのギタリスト、ルイス・ボンファの作品で、1957年の仏葡合作の映画『黒いオルフェ Orfeu Negro』に使われたものだ。
[More I See You, The]The More I See You マック・ゴードン作詞、ハリー・ウォレン作曲で1945年につくられた曲だ。そして同年のミュージカル映画『Billy Rose’s Diamond Horseshoe』(20th Century-Fox)に使われ、そこでは若い医者役のディック・ヘイムズが歌った。
[My Silent Love]My Silent Love デイナ・スースの曲にエドワード・ヘイマンが歌詞をつけたもので、映画、ミュージカルとは関係のない1932年の作品だ。元はスースの[Jazz Nocturne]というインストゥルメンタル曲で、それをポップ・ソングとして完成させた。
[Night Train]Night Train テナーサックス奏者のジミー・フォレストが1952年につくったインストゥルメンタル曲で、オスカー・ワシントンとルイス・C・スィンプキンズの二人が歌詞をつけたものだ。
[No Moon at All]No Moon at All レッド・エヴァンズ、デイヴィド・マンの二人による1949年の曲で、ミュージカル、映画とは関係ない。大きなヒットではなく、チャートでは’53年1月にエイムズ・ブラザーズの歌で、レス・ブラウンとバンド・オヴ・リナウンのものが21位に入っているだけだった。
[One Note Samba]One Note Samba 1961年につくられたアントニオ・カルロス・ジョビンのボサノヴァ曲の代表で、知らない人はいないほど有名になった。彼は小さいときから釣りをしながら、ギターの弾き語りをして遊んでいたが、その仲間の一人がニュートン・メンドンサだった。
[Some of These Days]Some of These Days 黒人ソングライターのシェルトン・ブルックスが1910年に書いた曲で、ソフィ・タッカーのテーマ曲として有名になった。そのシート・ミュージックは二百万部をこえる売れ行きとなり、チャートでは’11年5月にアメリカン・カルテットで3位に、7月にソフィ・タッカーの歌で2位までのぼった。