[Frankie and Johnny]Frankie and Johnny これは作者が判っていない曲で、多分1870-75年ごろに成立したとされている俗謡である。《歌曲大辞典》には「トーマス・ビーア Thomas Beer がこの歌は1850年代の実際の出来事に由来するものだと指摘し、ヴィクスバーグ Vicksburg の包囲のときに歌われたものだと主張している」とある。
[Groovin’ High]Groovin’ High ’93年初めに、とうとうという感じで亡くなってしまったディズィ・ガレスピが’44年につくったバップ・テューンで、’56年にK・ストーンによって作詞されている。
[High Society]High Society 大変よく知られたスタンダード曲で、ダン・スワン、アラン・コウプランド、モート・グリーンが’54年に書いたとクレディットされている。だがこの曲に関しては私には判らないことが多かった。
[I Know That You Know]I Know That You Know アン・コールドウェル作詞で、ヴィンセント・ユーマンズ作曲の’26年の曲で、ミュージカル【Oh, Please】に使われ、なかではベアトリス・リリィとチャールズ・パーセル Charles Purcell によって歌われた。
[I Loves You, Porgy]I Loves You, Porgy ジョージとアイラのガーシュウィン兄弟とデュボウス・ヘイワードがつくったフォーク・オペラ【Porgy and Bess】のなかの曲で、’35年の作品だ。なかではオーディションで選ばれた無名のトッド・ダンカン Todd Duncan、アン・ブラウン Anne Brown らがこれを歌った。
[In the Mood]In the Mood サックス奏者のジョウ・ガーランドが、トラディショナルなブルース・ナンバーのラインからメロディをとってつくったと言われる作品で、’39年にインストゥルメンタルとして発表されたものだ。
[Lazy River]Lazy River ホウギィ・カーマイケルとスィドニィ・アロウディンが’31年につくった曲で、カーマイケル自身のオーケストラがレコーディングしている。これはその後ベニー・グッドマンとミルズ・ブラザーズのレコードがヒットした。
[Lover, Come Back to Me!]Lover, Come Back to Me! ジャズ・ファンにはよく知られた典型的なスタンダード曲で、ハマースタイン二世作詞、スィグマンド・ロンバーグ作曲で’28年のオペレッタ【The New Moon】に使われた曲だ。
[Memories of You]Memories of You ピアニストのユービィ・ブレイクが’30年につくった曲で、アンディ・ラザフが歌詞をつけている。黒人ばかりのレヴュー【Blackbirds of 1930】に入れられ、そのなかではエセル・ウォーターズが歌った。