[Dancing on the Ceiling]Dancing on the Ceiling ロジャーズとハートのよく知られた作品だが、’30年にまず【Simple Simon】というブロードウェイ・ミュージカルに使うために用意されたが使われず、同年の【Evergreen】というロンドンのミュージカルに使われている。
[Darn That Dream]Darn That Dream ヴァン・ヒューゼンとデ・ランジの二人が書いたミュージカル【Swingin’ the Dream】のスコアのなかの一曲だが、舞台の方はシェイクスピアの《真夏の夜の夢》を原案にしていて、ルイ・アームストロングが出演しベニー・グッドマンのセクステットが演奏までしたのに、なんと13回で終ってしまっている。
[Don’t Be That Way]Don’t Be That Way エドガー・サンプソンが1938年に書いた曲で、ミッチェル・パリッシュが歌詞をつけたものだが、われわれにはなんと言ってもグッドマン楽団の当り作としての印象が強い。
[Dream]Dream マーサーが詩も曲も書いたもので、’45年の映画『Her Highness and the Bellboy』に挿入された。これは十年後のフレッド・アステア主演の映画『Daddy Long Legs 足ながおじさん』にも使われている。
[Easy to Love]Easy to Love コール・ポーターが’36年のMGM映画『Born to Dance』に挿入したもので、同じく使用された[I’ve Got You under My Skin]の方がアカデミー賞にノミネイトされ(受賞は逸す)、以来人気のうえでは一歩ゆずるとしても、これはこれでどうしてなかなか根強い人気を保っている曲である。
[Embraceable You]Embraceable You ガーシュウィン兄弟による1930年のミュージカル【Girl Crazy】に挿入され、舞台ではジンジャー・ロジャーズ扮するモリィ・グレイが歌った。
[Garota De Ipanema (The Girl from Ipanema)]Garota De Ipanema (The Girl from Ipanema) 言わずと知れたジョビンとモライスの曲で、もうボサノヴァの代名詞のようになった歌である。といってもボサノヴァの名曲と言われるもののなかではこの曲は中後期に属していて、[Bahia バイア]、[Brasil]、[Carinhoso カリニョーゾ]、[Copacabana]、[Berimbau]といった今ではもう古典と言えるような曲は勿論、[Desafinado]、[Manhã de Carnaval オルフェの歌]、[So Danço Samba]といったボサノヴァ・ブームで出てきた曲よりも、これは新しい。
[Give Me the Simple Life]Give Me the Simple Life ハリー・ルビーとルーブ・ブルームが1946年の映画『Wake up and Dream』に書いた曲で、ジョン・ペイン John Payne とジューン・ハヴオック June Havoc が最初に歌った。
[Goodnight Sweetheart]Goodnight Sweetheart レイ・ノウブルが作曲し、キャンベル、コネリーのコンビが作詞して、1931年のレヴュー【Earl Carroll’s Vanities】に使われた曲である。
[I Cried for You]I Cried for You 作詞家でのちにプロデューサーとして活躍するアーサー・フリードが、作詞の仕事をし始めて直ぐの作品で、フリードは作曲のナスィオ・ハープ・ブラウン Nacio Herb Brown と組むのだが、これはそれよりも前にアーンハイムと書いた曲で、フリードにとって初のヒット作となった。