第4巻」カテゴリーアーカイブ

[Begin the Beguine]Begin the Beguine

コウル・ポーターが’35年のミュージカル【Jubilee】のために書いたもので、そこではジューン・ナイト June Knight が歌った。[Night and Day]などとともに彼のラテンリズム曲の代表作の一つだが、なんと108小節もある。ポップソングのなかでは108小節というのは最長かもしれない。脚本のモス・ハート Moss Hart が聴いていて、もう終わったかと思ったらまだ半分くらいのところですごく驚いたという。

[Among My Souvenirs]Among My Souvenirs

エドガー・レズリィとホレイショウ・ニコルズの’27年の作品だが、’29年のミュージカル映画『Paris』に挿入使用された。そのときは莫大なヒットというわけではなく、この曲は以後も地味な存在だったが、’59年にコニィ・フランスィス Connie Francis が歌ったMGM盤がミリオン・セラーになって、大きくリヴァイヴァルした。

[After You’ve Gone]After You’ve Gone

クリーマーとレイトンの’18年のヒット作で、最初はオーケストレイションでダンス・ミュージックとしてはやった。この二人はヴォードヴィルの歌手とピアニストとして組んで、アメリカだけでなくヨーロッパにも行って活躍したし、ミュージカル・スコアも多く書いている。