[Exactly Like You]Exactly Like You ドロスィ・フィールズ作詞、ジミー・マクヒュー作曲で、ルー・レズリィの’30年のレヴュー【International Revue】に使われた曲だ。そのなかではハリー・リッチマン Harry Richman が歌った。このショウは失敗に終ったが、もう一曲[On the Sunny Side of the Street]がスタンダード曲として残った。
[Everybody Loves Somebody]Everybody Loves Somebody アーヴィング・テイラー作詞、ケン・レイン作曲による’48年のポップ・ソングだ。だが楽譜もレコードも売れず、失敗作に終るところだったが、’64年にディーン・マーティンがリプリーズに吹きこんだレコードがミリオン・セラーとなって大きくヒットした。
[Dinah]Dinah サム・M・ルイスとジョウ・ヤングが作詞し、ハリー・アクストが作曲した曲で、’24年の夏にニューヨークのナイト・クラブ Plantations Club のレヴューでエセル・ウォーターズが歌った。
[Deep Purple]Deep Purple 一昔前一世を風靡したと言えるスタンダード曲で、ピーター・ドロウズ作曲、ミッチェル・パリッシュ作詞による’39年の曲だ。メロディはドロウズがピアノ曲として’34年に作曲し、一年後にオーケストラ用に編曲されて知られるようになった。
[Cherry]Cherry ドン・レッドマンの’28年の作品で、最初に録音したのはマッキニィズ・コットン・ピッカーズだった。作詞は最初はレッドマン自身がやったらしいが、ナット・シャピーロ編集《Popular music: volume 5 1920-1929》には’41年版はレッドマンとS・K・ラッセルにより、さらに’43年版はアーヴィン・ドレイクとマーティ・テニィ Marty Tenney により、’44年版はレイ・ギルバートによると書かれている。
[Blue Room, The]The Blue Room ロジャーズ/ハートのミュージカル【The Girl Friend】に使われた曲 で、’26年の作品だ。脚本はドロスィ・フィールズの兄のハーバート・フィールズが書き、父のルー・フィールズが制作し、ブロードウェイで301回とかなり成功した。
[Blue and Sentimental]Blue and Sentimental カウント・ベイスィ、ジェリー・リヴィングストン、マック・デイヴィドの三人が作った’38年の作品で、映画、ミュージカルとは関係ない。この曲の詳しい資料は見つからなかったが、ベイスィとリヴィングストンがインストゥルメンタルとして’38年に作曲し、デイヴィドが’47年に作詞したものだ。
[Blame It on My Youth]Blame It on My Youth ピアニストで役者でもあったオスカー・レヴァントが’34年につくったもので、エドワード・ヘイマンが作詞している。レヴァントはミュージカル映画にも非ミュージカル映画にもよく出ていたが、この曲は映画やミュージカルとは関係なく単独でつくられたようだ。
[Avalon]Avalon B・G・デスィルヴァが歌詞を、ヴィンセント・ロウズが曲を書き、アル・ジョルソンがウィンター・ガーデン劇場の彼のショウ【Sinbad】で歌った曲で、’20年にクレディットされている。
[A-Tisket, A-Tasket]A-Tisket, A-Tasket 元もとは童謡の曲だが、エラ・フィッツジェラルドとアル・フェルドマンが歌詞、メロディ、編曲を工夫してスウィング・ナンバーとして仕上げたもので、’38年のヒット曲となった。