[Laura]Laura ’44年の映画『Laura』(20th Fox)の主題歌としてデイヴィド・ラクスィンが作曲したもので、映画では背景にメロディが流れただけだった。が封切りになった数ヶ月後、ジョニー・マーサーが言葉をつけ、従ってクレディットは翌年になっている。
[Just Friends]Just Friends サム・M・ルイス作詞、ジョン・クレナー作曲の’31年の作品だ。ミュージカルや映画とは関係なく、歌手のレッド・マッケンズィ Red McKenzie が歌って同年にヒットさせている。
[Jazz Me Blues]Jazz Me Blues クラシック・ジャズの有名なレパートリィで、’21年にトム・ディレイニィという人がつくった曲だ。演奏されることが多く、歌われることは少ない曲だが、初期のブルース歌手ルスィル・ヘガミン Lucille Hegamine の歌ったものが最初のレコードだ。
[It’s Easy to Remember]It’s Easy to Remember ロジャーズ/ハートの’35年の作品だが、ミュージカルではなく同年の映画『Mississippi』(Paramount)に使われた曲で、そのなかではビング・クロズビィが歌った。
[In the Shade of the Old Apple Tree]In the Shade of the Old Apple Tree ハリー・H・ウィリアムズ作詞、エグバート・ヴァン・アルスタイン作曲の’05年に出版された曲で、もうクラシック(古典)とも言えそうなスタンダードだ。
[I Should Care]I Should Care サミー・カーン、アクセル・ストーダール、ポール・ウェストンの三人が’44年につくった曲で、翌年のMGM映画『Thrill of a Romance』に挿入使用された。
[I Gotta Right to Sing the Blues]I Gotta Right to Sing the Blues テッド・ケーラー作詞、ハロルド・アーレン作曲の’32年の曲で、レヴュー【Earl Carroll Vanities】の’32年版に挿入使用された。このレヴューにはミルトン・バール Milton Berle やヘレン・ブロウデリック Helen Broderic らが出演したが、この曲を歌ったのはリリアン・シェイド Lillian Shade だった。
[I Got Rhythm]I Got Rhythm ジョージ、アイラのガーシュウィン兄弟の作で、’30年のミュージカル【Girl Crazy】に挿入使用された曲だ。このミュージカルはプロデューサーがアレックス・アーロンズとヴィントン・フリードリィで、スコアがガーシュウィン兄弟で、この組み合わせでは最後の作品となった。
[How Insensitive]How Insensitive ヴィニシウス・ジ・モライス作詞、アントニオ・カルロス・ジョビン作曲の’63年の曲で、英詩はいつものようにノーマン・ギンベルがつけている。英詩がつけられたのは’64年のようだ。
[Fascinating Rhythm]Fascinating Rhythm ジョージとアイラのガーシュウィン兄弟の作で、’24年のミュージカル【Lady Be Good】に挿入された。そのなかではウクレレ・アイクことクリフ・エドワーズとともにフレッドとアデールのアステア姉弟がこれを歌った。