[Ev’ry Day I Have the Blues]Ev’ry Day I Have the Blues 非常によく知られたブルースで、メンフィス・スリムことピーター・チャットマンが1950年につくった曲である。彼よりも古いブルース畑の先輩カウ・カウ・ダヴェンポートがやはり〝メンフィス・スリム〞と名乗っていたから、混同しやすいが別人だ。
[Fascination]Fascination この曲は作詞ディック・マニング、作曲F・D・マルケッティで、1957年のゲイリィ・クーパー、オードリー・へプバーン、モーリス・シェヴァリエ主演の映画『昼下がりの情事 Love In the Afternoon』の主題歌として使われた。
[Flat Foot Floogie]Flat Foot Floogie スリム・ゲイラード、スラム・ステュアート、バド・グリーンの三人にクレディットされている曲で、1938年にスリム・アンド・スラム組が歌い演奏してヒットさせた。バド・グリーンはヴェテランのソングライターで、出版者として噛んでいたらしく、この曲は事実上はゲイラードがつくったようだ。
[Go Away Little Girl]Go Away Little Girl ジェリィ・ゴフィンとキャロル・キングの1962年の曲で、翌’63年にスティーヴ・ローレンスが歌ってヒットした。これはヒットチャートのトップまで昇る大きなヒットだった。
[He Was Too Good to Me]He Was Too Good to Me ロジャーズ/ハートの1930年の曲で、フロウレンズ・ズィーグフェルド制作のミュージカル【Simple Simon】のために書かれた。そして同年1月末にトライアウトが始まったが、その段階でこの曲はズィーグフェルドの一声で落とされてしまった。
[How Am I to Know]How Am I to Know かの有名な評論家、劇作家、詩人のドロスィ・パーカーが作詞して、ジャック・キング作曲で、1929年の映画『Dynamite』(MGM)に使われた曲である。パーカーが作詞というだけでなにか特別な意味をもつような、そんな感じもしないでもない。
[How Little We Know](How Little It Matters) How Little We Know キャロリン・リー作詞、フィリップ・スプリンガー作曲で1956年につくられた曲で、映画、ミュージカルとは関係ない。同年フランク・シナトラが歌ってヒットした。
[I Had the Craziest Dream]I Had the Craziest Dream マック・ゴードンとハリー・ウォレンの作で、1942年の映画『Springtimein the Rockies』(20th Century-Fox)に使われた曲である。映画ではハリー・ジェイムズ楽団が演奏しヘレン・フォレストが歌い、そのレコードは’42年11月にチャートで1位に上って二週維持し、さらに22週チャート内に留まってミリオン・セラーとなった。
[I Hear a Rhapsody]I Hear a Rhapsody ジョージ・フラゴス、ジャック・ベイカー、ディック・ギャスペアの三者が1940年につくった曲で、’41年のヒット曲となった。この三者はほかに作品がなにもなく、資料らしいものが皆無だった。
[I Wanna Be Around]I Wanna Be Around サディ・ヴィマーステットのアイデアでジョニー・マーサーが書いたという1959年の作品である。ヴィマーステットはソングライターでもなんでもなく、普通の家庭の主婦で、彼女がマーサーにこの曲のアイデアを送り、マーサーがそれをすごく気に入って曲に仕上げたのだ。