[I Can’t Get Started]I Can’t Get Started ヴァーノン・デュークの’35年の曲でアイラ・ガーシュウィンが作詞し、’36年のレヴュー【Ziegfeld Follies of 1936】に挿入使用された。そのなかではボブ・ホウプとイヴ・アーデン Eve Arden がこの曲を歌った。
[I Thought About You]I Thought About You ジョニー・マーサー作詞、ジミー・ヴァン・ヒューゼン作曲の’39年の作品で、映画、ミュージカルとは関係のない曲だ。これはベニー・グッドマン楽団でミルドレッド・ベイリィが歌ったレコードがヒットした。
[I Want to Talk About You]I Want to Talk About You 映画、ミュージカルとは関係なく、ビリー・エクスタインが’44年につくった曲だ。エクスタインは’43年にアール・ハインズ楽団をやめてソロ歌手としての活動をはじめたが、翌’44年の春にバップ運動の起点となるビッグ・バンドをつくっている。
[If You Could See Me Now]If You Could See Me Now ジャズ・ピアニストで作曲家でもあったタッド・ダメロンが’46年に書いたインストゥルメンタルで、作詞家のカール・スィグマンが言葉をつけた曲だ。もっともクレディットのほうは二人共作ということになっている。
[Isn’t It Romantic]Isn’t It Romantic ロジャーズ/ハートの’32年の作品で、ミュージカル映画『Love Me Tonight』(Paramount)に使われた。そのなかでは冒頭でパリの仕立屋の役のモーリス・シェヴァリエがこれを歌った。
[Little Girl Blue]Little Girl Blue ロジャーズ/ハートが’35年につくったもので、ミュージカル【Jumbo】に挿入使用された曲だ。このミュージカルは二人がハリウッドからもどり、ブロードウェイに復帰した最初の作品となった。
[Lullaby of the Leaves]Lullaby of the Leaves ジョウ・ヤングが作詞し、バーニス・ペトキアが作曲した’32年の曲で、ミュージカル、映画とは関係ないようだ。ペトキアの曲は[Close Your Eyes]とともにあまり資料らしきものがないので、判らないことが多い。
[Mean to Me]Mean to Me ロイ・ターク、フレッド・E・アーラートの二人の共作とあるが、事実上はタークの作詞、アーラートの作曲になる’29年の作品で、映画、ミュージカルとは関係ない曲だ。ルース・エティングのレコードがヒットしたが、ヘレン・モーガンのものもヒットした。
[Nice Work If You Can Get It]Nice Work If You Can Get It ジョージとアイラのガーシュウィン兄弟の作で、’37年のRKO映画『A Damsel in Distress』に挿入使用された。この映画はフレッド・アステア主演で、ジンジャー・ロジャーズがミュージカルつづきで休息を申し入れたために、代りにジョウン・ファウンテンが相手役をつとめた。
[Party’s Over, The]The Party’s Over コムデン、グリーンのコンビが作詞し、スタインが作曲した’56年の曲で、ミュージカル【Bells are Ringing】に使われた。そのなかではジュディ・ホリデイが歌い、その映画化『Bells are Ringing』(MGM, ’60)でも彼女が歌った。