[Feeling Good]Feeling Good ブリッカスとニューリーのコンビが、’65年のミュージカル【The Roar of the Greasepaint──the Smell of the World】に書いた曲で、ブルースではないがブルース・フィーリングのある曲だ。
[Fine Romance, A]A Fine Romance ドロスィ・フィールズ、ジェロウム・カーンの二人がRKO映画『Swing Time』に書いた曲で、なかでフレッド・アステアとジンジャー・ロジャーズが歌った。その後カーンの伝記に基づいたミュージカル映画『Till the Clouds Roll By』(’46)にも使われた。
[Flamingo]Flamingo エドマンド・アンダーソンとテッド・グルーヤの二人が’41年のミュージカル【Big Top】に書いた曲だが、このミュージカルは小さな興行だったようで、どこにも資料らしきものが見当たらず、詳しいことは判らなかった。
[Get Happy]Get Happy これはアーレンとケーラーの最初のヒット曲で、’30年の【9 : 15 Revue】というレヴューに入れられた。これはアーレンの最初の出版された楽譜だったが、最初のヒット曲ともなった。
[Get Out and Get under the Moon]Get Out and Get under the Moon チャールズ・トバイアスとラリー・シェイの’28年の作品だが、楽譜によっては作詞者にウィリアム・ジェロウム William Jerome の名も入っている。
[Glad to Be Unhappy]Glad to Be Unhappy これはロレンズ・ハートとリチャード・ロジャーズが’36年4月に開演したミュージカル【On Your Toes】に書いた作品で、このミュージカルに入れられた曲のなかでは[There’s a Small Hotel]のほうが有名になったし、歌ではないがバレエ曲として挿入された[Slaughter on Tenth Avenue]はもっと大きな反響を呼び起こしたので、この曲はまったく地味な存在だった。
[Harbour Lights]Harbour Lights ジミー・ケネディとヒュー・ウィリアムズの’37年の作品だが、その歌詞の内容から判るように、海の男の物語りである’40年のジョン・ウェイン主演の映画『The Long Voyage Home』に使用された。
[How High the Moon]How High the Moon ナンスィ・ハミルトンとモーガン・ルイスが’40年のミュージカル【Two for the Show】に書いた曲で、そのときはまったく脚光を浴びなかったが、’40年代中頃からバップのミュージシャンに素材として愛好され、一挙にスタンダード曲の仲間入りをした。
[I Could Write a Book]I Could Write a Book ロジャーズ/ハートが’40年のミュージカル【Pal Joey】に書いた曲で、これにはヴィヴィアン・スィーガル Vivieanne Segal と、プロードウェイ・ミュージカルには唯一の主演となったジーン・ケリーが出演し、なかでジーン・ケリーとリーラ・アーンスト Leila Ernst がこの曲を歌った。
[I Cover the Waterfront]I Cover the Waterfront ’33年の同名の映画のためにヘイマン、グリーンの二人によって書かれた曲だが、映画の完成が早かったのでその初版にはこの曲は使われなかった。がラジオでベン・バーニィ Ben Bernie と彼のオーケストラの奏するこの曲がヒットし、結果としてその映画の再版以後のものにはサウンド・トラックに挿入されている。