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[Our Day Will Come]Our Day Will Come

ボブ・ヒリアード作詞、モート・ガーソン作曲によって1962年に作られ、同年12月にルビーとロウマンティクス Ruby & The Romantics の歌で出て、それが翌年3月ヒットして1位まで昇った。二人は穏やかな曲としてこれを考えていて、レコード会社 Kapp のA&R部長アル・スタントン Al Stanton が、もしこれがダメだったらジャック・ジョーンズに歌わせると約束したので、この新しいR&Bグループ/ルビーとロウマンティクスの録音を許可したのだ。

[Nightingale Sang in Berkeley Square, A]A Nightingale Sang in Berkeley Square

エリク・マシュウィツとマニング・シャーウィンがロンドンで成功させた1940年のレヴュー【New Faces】に挿入された曲で、イギリス製の曲だがジャズ・スタンダード曲に入れていいと思う。地味だが歌手やミュージシャンになかなか人気のある曲である。

[My Foolish Heart]My Foolish Heart

ダナ・アンドルーズ Dana Andrews とスーザン・ヘイワード Susan Hayward 主演の1949年の映画『My Foolish Heart』の主題歌で、ヴィクター・ヤング作曲とネド・ワシントン作詞で作られた。原作はJ・D・サリンジャー J. D. Salinger の’48年の短編《コネティカットのウィギリー叔父 Uncle Wiggily in Connecticut》で、《ライ麦畑で捕まえて The Catcher in the Rye》など彼のほかの作品は映画化による改変が激しく、〝原作者から「映画化と称する」ことへの承認を得られず、サリンジャー作品の映画化はこれだけだ〞という指摘もあったほどだ。

[My Buddy]My Buddy

ガス・カーンとウォルター・ドナルドソンのコンビで1922年に作られた曲で、映画やショウには関係なく出された。《The American Song Book: The Tin Pan Alley Era》(Philip Furia and Laurie Patterson, Oxford University Press, 2016)には「ドナルドソンの許嫁が亡くなり、彼女のことを想ってその悲しみを彼が曲にした」とある。

[Mona Lisa]Mona Lisa

リヴィングストン/エヴァンズのコンビが二度目のアカデミィ主題歌賞をもらった曲で、アラン・ラド主演の1950年の映画『Captain Carey, U.S.A.』に使われた。がなんといっても、ナト・キング・コウルの歌で300万枚売れたことがこの曲のイメージを決定づけた。’50年初めに300万枚という数は本当に莫大だったろう。

[Like Someone in Love]Like Someone in Love

ランドルフ・スコット Randolph Scott、ジプスィ・ロウズ・リー Gypsy Rose Lee 主演の1944年の映画『Belle of the Yukon ユーコンの美女』に挿入された曲で、ヴァン・ヒューゼンとバークのコンビが作っている。映画ではダイナ・ショア Dinah Shore がこの曲と[Sleighride in July 7月の橇滑り]とを歌い、後者の方がヒットしたが、同時期にビング・クロズビィもこの二曲をレコードにしていて、それはチャートでは15位まで昇っている。

[Kansas City]Kansas City

ジェリー・リィバーとマイク・ストラーの二人の手になるブルースで、映画やミュージカルとは関係なく1952年に作られている。同年リトゥル・ウィリー・リルフィールド Little Willie Littlefield が歌い、それは小さなヒットに留まったが、’59年にウィルバート・ハリソン Wilbert Harrison が歌って大きなヒットになっている。それからは多くの人が録音し、なんと300点も出ているという。

[Just You, Just Me]Just You, Just Me

これはレイモンド・クレイジスとジェスィ・グリーアが1929年の映画『Marianne』に書き入れた曲である。評論家クライヴ・ハーシュホーン Clive Hirschhorn は「ミュージカル映画の歴史のなかでも女性(マリオン・デイヴィーズ Marion Davies)と一匹の豚が主役の地位を取りあった唯一の作品だろう」と書いている。

[Just Squeeze Me]Just Squeeze Me

’46年にエリントンが書いたインストルメンタル[Subtle Slough]にリー・ゲインズが歌詞をつけて出来上がったのがこの曲で、それほど大きなヒットとはならなかったが、判りやすく粋なメロディの、魅力のある歌だからか、徐々に多くの人が歌い演奏する曲となってきて、もう立派なスタンダード曲と言えそうだ。