[Baubles, Bangles and Beads]Baubles, Bangles and Beads ’53年のミュージカル【Kismet】のためにライトとフォレストのコンビが書いた曲で、同じく挿入された[Stranger in Paradise]はボロディンの歌劇からメロディをとっていたが、この曲は弦楽四重奏からメロディをとっている。
[Among My Souvenirs]Among My Souvenirs エドガー・レズリィとホレイショウ・ニコルズの’27年の作品だが、’29年のミュージカル映画『Paris』に挿入使用された。そのときは莫大なヒットというわけではなく、この曲は以後も地味な存在だったが、’59年にコニィ・フランスィス Connie Francis が歌ったMGM盤がミリオン・セラーになって、大きくリヴァイヴァルした。
[Am I Blue?]Am I Blue? ’29年のミュージカル映画『On with the Show』のためにアクストとクラークが書いたもので、そのなかではエセル・ウォーターズ Ethel Waters が歌った。
[Ain’t Misbehavin’]Ain’t Misbehavin’ 言わずと知れたファッツ・ワーラーのナンバーだが、ワーラーとアンディ・ラザフのコンビでつくった曲のなかでももっともよく知られたもので、大変多くの人が歌っている。
[After You’ve Gone]After You’ve Gone クリーマーとレイトンの’18年のヒット作で、最初はオーケストレイションでダンス・ミュージックとしてはやった。この二人はヴォードヴィルの歌手とピアニストとして組んで、アメリカだけでなくヨーロッパにも行って活躍したし、ミュージカル・スコアも多く書いている。
[Yesterdays]Yesterdays カーン、ハーバックによる’33年のミュージカル【Roberta】に挿入された曲で、ほかにもこのミュージカルには[Smoke Gets in Your Eyes]などのヒット曲が入っていた。
[Whispering]Whispering 1920年にピアニストでバンド・リーダーだったヴィンセント・ロウズが作った曲で、作詞者はジョン・ションバーガーとリチャード・コバーンとなっている。曲集によっては作詞者のクレジットが違っているものもあるが、どうやら間違いのようだ。
[Watch What Happens]Watch What Happens 1964年のミュージカル映画『The Umbrellas of Cherbourg シェルブールの雨傘』に使われた曲で、その映画の監督もしたジャック・ドミィが作詞し、かの有名なミシェル・ルグランが作曲している。
[Thrill Is Gone, The]The Thrill Is Gone 【George White’s Scandals ジョージ・ホワイトのスキャンダル1931年版】に入れられた曲で、ブラウンとヘンダーソンが作詞と作曲を担当している。この【スキャンダル】シリーズはミュージカルと言うよりはレヴューで、音楽と笑いと踊りをおりまぜた気楽に楽しめるショウだった。
[Taste of Honey, A]A Taste of Honey 作曲家というよりももとはミュージシャンでピアニストだったボブ・スコットが戯曲【A Taste of Honey 蜜の昧】のために書いた曲で、リック・マーロウが作詞している。