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[Maybe You’ll Be There]Maybe You’ll Be There

この曲はミュージカル、映画とは関係なく、サミー・ギャロップ作詞、ルーブ・ブルーム作曲で1947年につくられている。同年早くにゴードン・ジェンキンズのオーケストラがチャールズ・ラヴェア Charles Lavere の歌で録音してデッカから出したが、すぐには売れなかった。どういうわけか翌年になって売れはじめ、’48年6月に3位までのぼり合計30週チャートに在位して、中くらいのヒットになった。

[Midnight Sun]Midnight Sun

ライオネル・ハンプトンの最大傑作と言うべき曲で、1947年の作品だ。クレディット上ではソニー・バークとの共作になっているがその理由は判らない。歌詞は’54年にジョニー・マーサーがつけたものだ。もちろんもとはインストゥルメンタルとして作られ、ハンプトン楽団のデッカのレコードが最初だった。

[New York State of Mind]New York State of Mind

ビリー・ジョエルが1975年につくり、’76年5月に発表したアルバム《Turnstiles》に入れられた曲である(Turnstiles は地下鉄などの回転式改札)。彼は’71年に最初のアルバム《Cold Spring》を出した(’72年という記述もあった)が、まだ彼の曲はあまりヒットせず、そのあと’73年に生活苦で仕方なく西海岸に行った。

[Old Folks]Old Folks

ウィラード・ロビソンの1938年の曲で、ミュージカル、映画とは関係ない。スティーヴン・フォスターの[Old Folks at Home](邦題は[スワニー川])は有名だが、もちろんこれは別の曲でそれに較べればはるかに地味なものの、歌よりもジャズ・ミュージシャンに多く採りあげられて案外人気のある曲である。

[Alice in Wonderland]Alice in Wonderland

ボブ・ヒリアード作詞、サミー・フェイン作曲で、1951年のウォルト・ディズニーの漫画映画『不思議の国のアリス Alice in Wonderland 』に主題歌として使われた曲だ。あまり大きなヒットとはならなかったが、ジャズ界でビル・エヴァンズがスコット・ラファロと吹きこんだ演奏が出て、一挙にスタンダード曲になったと言えそうだ。

[Affair to Remember, An]An Affair to Remember

この曲はハリー・ウォレンの作曲、ハロルド・アダムソンとリーオ・マケアリィ作詞で、1957年の同名の映画『An Affair to Remember』(Paramount)の主題歌として使われた。主演がケイリィ・グラント、デボラ・カー、監督、脚本がマケアリィで、マケアリィはたんにクレディットに入っただけかもしれない。