第20巻」カテゴリーアーカイブ

[They All Laughed]They All Laughed

ガーシュウィン兄弟が書いてRKOのミュージカル映画『Shall We Dance? 踊らん哉』のなかに使われた曲で、1937年の作品である。ジンジャー・ロジャーズとフレッド・アステアの歌と踊りの場面でこの曲が登場し、そこでは最初にロジャーズがヴァースとコーラス1を歌い、つぎに二人がこの曲で踊った。

【研究】アレック・ワイルダーのアメリカ・ポピュラー音楽論

アレック・ワイルダーは著書《American Popular Music》で[Without a Song]に触れて「これは事実上アート・ソング art song だ」と書いている。art song とか arty という表現で〈芸術っぽい、芸術を気取っている、芸術的すぎる〉という否定的な意味に使い、そういう意味ではリチャード・ロジャーズもときにはジェロウム・カーンもやり玉に挙げる。