[Some Other Spring]Some Other Spring これはアイリーン・キッチングズの書いた曲にアーサー・ハーゾグ・ジュニアが作詞したもので、1939年の作品である。チャートに昇ったほどのヒットではなかったが、ビリー・ホリデイが歌っていわばホリデイ・スタンダードとなった。
[Something to Remember You By]Something to Remember You By ハワード・ディーツとアーサー・シュウォーツのコンビが1930年につくった曲で、レヴュー【Three’s a Crowd】に使われた。そこではリビィ・ホルマンが歌った。
[Soon]Soon ガーシュウィン兄弟が1930年に書いたミュージカル【Strike Up the Band】に入れられた曲である。このミュージカルは最初は’27年に上演されたが、それは戦争を風刺した脚本が深刻、辛辣すぎたためか、地方で上演されただけでうち切られてしまった。
[Street of Dreams]Street of Dreams サム・M・ルイス作詞、ヴィクター・ヤング作曲で1932年につくられた曲である。ミュージカル、映画とは関係なく、この曲の詳しい資料はあまり見つからなかった。ヴィクター・ヤングがまだ有名でない時代の曲で、最初に歌ったのはモートン・ダウニー Morton Downey(1901-’85)だった。
【研究】ジョン・アードインによるメアリィ・ロジャーズへのインタヴュー メアリィ・ロジャーズは自身、作家で作曲家であり、ブロードウェイ作品には、キャロル・バーネット Carol Burnett が主演した’59年のミュージカル【Once Upon a Mattress】がある。彼女が父とロレンズ・ハートについて語る。
【研究】ワイルダーのロジャーズ論 アレック・ワイルダーの作曲家に対する批判はいつも辛辣だ。だがもちろん褒めるときも単刀直入で言葉に濁りがない。彼のリチャード・ロジャーズ論をその著書《American Popular Song:The Great Innovators 1900-1950》(Oxford University Press, 1972)からかいつまんで紹介しよう。