[Autumn in New York]Autumn in New York 作詞、作曲ともヴァーノン・デュークによる作品で、’34年の12月初演のレヴュー【Thumbs Up】に使用された。珍しく彼自身が作詞を担当した曲で、’32年の12月に開演した【Walk a Little Faster】にデュークは[April in Paris]を書いていた、やや題名の雰囲気が似ているせいでこの曲はその続編のように見られた。
[Child Is Born, A]A Child Is Born トランペッターでバンド・リーダーだったサッド・ジョーンズが作曲したもので、ピアニストのアレック・ワイルダーが作詞している。つくられたのは’69年でまだ新しい。
[Chinatown, My Chinatown]Chinatown, My Chinatown ジーン・シュウォーツ作曲、ウィリアム・ジェロウム作詞で’06年につくられ出版もされた曲だが、’10年のレヴュー【Up and Down Broadway】に挿入使用されたので、クレディットは’10年になっている。
[Close Your Eyes]Close Your Eyes バーニス・ペトキアが作詞、作曲した’33年の曲で映画、ミュージカルとは関係ない。この曲の成り立ちに関する資料はあまりなく、ナット・シャピーロ編集の《Popular Music: Volume 4 1930-1939》には、わずかにルース・エティングが歌ったとだけある。
[Cottage for Sale, A]A Cottage for Sale バンド・リーダーのウィラード・ロビソンが’30年につくった曲で、ラリー・コンレイが作詞している。映画、ミュージカルに関係なく、ティン・パン・アレイの曲でもなく、ロビソンが自分のバンドのために書いたものだ。
[Day by Day]Day by Day サミー・カーン、アクセル・ストーダール、ポール・ウェストンの[I Should Care]を書いたトリオがその翌’45年に書いた曲で、映画、ミュージカルとは関係ない。
[Fever]Fever 作詞、作曲がジョン・ダヴェンポートとエディ・クーリィという二人の人物にクレディットされているが、実際はロックの黒人シンガー・ソング・ライターのオウティス・ブラックウェル Otis Blackwell が’56年にダヴェンポートという偽名を使って書いたものだ。
[Golden Earrings]Golden Earrings ジェイ・リヴィングストン、レイ・エヴァンズ作詞で、ヴィクター・ヤング作曲の’46年の曲だ。翌年の映画『Golden Earrings』(Paramount)に挿入使用され、主演のマレーネ・ディートリッヒが歌った。
[Goody, Goody]Goody, Goody これはジョニー・マーサー作詞、マット・マルネック作曲の’36年の作品で、映画、ミュージカルとは関係ない。この曲名は Goody-goody と表記されている場合もある。
[Have You Met Miss Jones?]Have You Met Miss Jones? ロジャーズ・アンド・ハートの’37年のミュージカル【I’d Rather Be Right】のために書かれた曲で、そのなかではジョイ・ホッジス Joy Hodges とオースティン・マーシャルが歌った。