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[購読]Greensleeves(楽譜付き)

これは英国の民謡で現代まで歌いつがれてきたポップ・ソングである。そのもとは16世紀末の英国で流行した作者不詳の大衆歌謡で、正確にはその百年前あたりから英国北部で歌われたり演奏されてきたものだ。16-17世紀にイングランドで片面刷りの紙に印刷して売られたブロードサイド broadside (新聞の前身のようなもの)という出版物が出てきて、はじめはそれに載って人びとに流布していった。
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[購読]Good King Wenceslas(楽譜付き)

これは元もとはラテン語の[Tempus Adest Floridum]という曲で、13世紀につくられた Spring carol とも dance carol とも言われるものだ。題名の意味は〝春がやってきて花を開かせた〞といったもので、かなりテンポの速い陽気なダンス曲だったらしい。かたちに残るものとしては、最初に1582年のスウェーデンの《Piae Cantiones》という曲集に載せられた。従ってフィンランドか北欧地域に伝わるトラディショナル曲だと言われている。
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[購読]Good Christian Men, Rejoice(楽譜付き)

これはもとは14世紀のドイツの聖職者ハインリッヒ・スゾーの書いた曲である。現在のかたちはそれから5百年もたって1853年にジョン・メイソン・ニールがラテン語から翻訳して英詩をつけたものである。原題は〝In Dulci Jubilo やさしい叫びで〞といった意味で、ニールの歌詞がラテン語、ドイツ語、19世紀英語が混じっていたので俗に〝マカロニ聖歌 macaronic carol〞(macaronic は〈ラテン語と世俗語が混じっている〉という意味)と呼ばれた。
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