これは1929年のコール・ポーターの作品で、同年のミュージカル【Fifty Million Frenchmen】に使われた曲である。そのなかではウィリアム・ギャクストンとジュネヴィーヴ・トウビン Genevieve Tobin が歌った。コール・ポーターでパリものというお決まりのミュージカルだが、これが最初の成功作だった。しかも演出はポーターの仲良しのモンティ・ウーリィで、ハーバート・フィールズ脚本と、内容はよかったが、まずいことにちょうどウォール街のクラッシュと重なり、最初はひどく苦戦した。しかし制作がアーヴィング・バーリンの最初の奥さんの兄レイ・ゲッツだったことと、バーリンが自分と同じように作詞曲両方やるポーターを気に入っていたこともあって、彼の讃辞と援助を得ることができた。このショウへの批評は総じて賛否両論あい半ばしていたが、バーリンやウォルター・ウィンチェルの強力な推薦がものを言って、結局は256回もつづいて成功した…

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