これはヴィクター・ヤングの曲で、ネッド・ワシントンが作詞し、’46年にクレディットされている。しかし正確には’44年の映画『The Uninvited』（Paramount）に使われたので、二年まえにすでにつくられていたようだ。映画は、久しぶりに我が家に帰ってきた娘が母親の霊にとりつかれて苦しむという内容で、幽霊映画としてかなり好評をえたものだが、主題歌のほうはあまり話題にならなかった。この曲が知られるようになったのは、’46年にヤング自身のオーケストラがデッカに吹きこんだレコードがヒットしてからだ。それから歌よりもインストゥルメンタルとしてとくにモダン派ジャズ・ミュージシャンに好んで演奏され、知らない人がいないくらいに有名になり、そのあとに歌う人がちらほらと出てきた、そんな曲である…

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