[Alice in Wonderland]Alice in Wonderland ボブ・ヒリアード作詞、サミー・フェイン作曲で、1951年のウォルト・ディズニーの漫画映画『不思議の国のアリス Alice in Wonderland 』に主題歌として使われた曲だ。あまり大きなヒットとはならなかったが、ジャズ界でビル・エヴァンズがスコット・ラファロと吹きこんだ演奏が出て、一挙にスタンダード曲になったと言えそうだ。
[All Alone]All Alone アーヴィング・バーリンがレヴュー【Music Box Revue of 1924】に書いた曲で、そのレヴューではグレイス・ムーアとオスカー・ショー Oscar Shaw が歌った。
[All by Myself]All by Myself アーヴィング・バーリンが1921年のパレス劇場のヴォードヴィル・ショウに書いた曲で、そのなかではチャールズ・キングが歌った。しかし大きな成功ではなかったようで、そのショウについての詳しい言及は見あたらず、キングの歌もヒット・チャートには入っていない。
[All God’s Chillun Got Rhythm]All God’s Chillun Got Rhythm ガス・カーン作詞、ウォルター・ジャーマンとブロニスロー・ケイパー作曲で、マークス兄弟の映画『A Day at the Races』(1937)に使われた曲である。そこではデューク・エリントン楽団をバックにアイヴィ・アンダーソン Ivie Anderson がコーラスとともに歌った。
[All of Me]All of Me ヴォードヴィル・スターのベル・ベイカー Belle Baker が1931年にラジオでこの曲を歌って有名になった。作詞曲家マークスとスィモンズが彼女に曲を提供し、車の街デトロイトのフィッシャー劇場の舞台で彼女が歌った。ベイカーはちょうど夫を失ったところで、歌詞のなかにある個人的な喪失感にうたれて舞台で泣き崩れてしまった。新聞がそれを報じ、この曲はまもなくヒットしていった。
[All of You]All of You この曲はコウル・ポーターが’55年のミュージカル【Silk Stockings 絹の靴下】に書いたもので、ブロードウェイミュージカルに曲を書くのはポーターにとってこれが最後となった。これはパリを舞台にしたソ連の外交官やスパイ相手のコメディで、面白おかしいソ連への風刺、皮肉、揶揄に満ちていたものだが、ソ連や東欧の社会主義が過去のものとなった今、多くの人にとって分厚い説明書でもつけなければ意味が理解できないものなのかもしれない。
[All or Nothing at All]All or Nothing at All ローレンスとアルトマンの二人による曲で、映画やミュージカルとは関係なくつくられている。’40年にコロンビアから出たスィナトラ/ハリー・ジェイムズ Harry James 盤のレコードが最初だった。ただしこれはたいして売れず、’43 年にシナトラが彗星の如く出てきて有名になってから改めて売れ、結局ミリオン・セラーとなった。
[All the Things You Are]All the Things You Are ジャズのスタンダードとしてはトップの方に位置する、大変有名な曲だ。ただ、たいていは演奏でそれもごく速いテンポで奏されるものとして、知られてきたと思う。歌としてはその内容からもゆっくりとしたバラードでしか歌いようのない曲である。
[All the Way]All the Way これはカーンとヴァン・ヒューゼンの二人が’57年の映画『The Joker is Wild 抱擁』に書いた曲で、そのなかで主演したフランク・シナトラが歌った。そしてアカデミィ主題歌賞をもらい、シナトラのレコードはミリオン・セラーとなった。
[All Through the Night]All Through the Night コール・ポーターがエセル・マーマン、ヴィクター・ムーア Victor Moore らの出演するミュージカル【Anything Goes】に書いた曲で、’34年の作品である。