[Spring Is Here]Spring Is Here ロレンズ・ハートとリチャード・ロジャーズの作品で、1938年のミュージカル【I Married an Angel】に使用挿入された。そのなかではデニス・キング Dennis King とヴィヴィアン・スィーガル Vivienne Segal によって歌われた。
[Ev’rything I’ve Got]Ev’rything I’ve Got ロジャーズ・アンド・ハートの1942年の作品で、同年のミュージカル【By Jupiter】に使われた曲である。そのなかではレイ・ボルジャーとビーネイ・ヴェヌータ Benay Venuta によって歌われた。
[San Francisco (Open Your Golden Gate)]San Francisco (Open Your Golden Gate) 年輩の人にはたいへん懐かしいこのメロディは、1936年の同名の映画『San Francisco』(MGM)の主題歌である。ガス・カーンが作詞し、ブロニスロー・ケイパーとウォルター・ジャーマンが作曲し、映画にはジャネット・マクドナルドとクラーク・ゲイブルが主演し、ほかにもスペンサー・トレイスィ、シャーリィ・ロスらが出演した。
[My Baby Just Cares for Me]My Baby Just Cares for Me ガス・カーン作詞、ウォルター・ドナルドソン作曲で1930年につくられた曲だ。同年の映画『Whoopee』(United Artists)に使われ、エディ・キャンターによって歌われた。いまは有名になった[Makin’ Whoopee]も入っていて、どちらもキャンターらしさが横溢した歌であり曲である。
[Swing Low, Sweet Chariot]Swing Low, Sweet Chariot トラディショナルのスピリチュアル曲で、最初に楽譜にされたのは1872年のようである。これは確実なことが判らなかった。奴隷解放令が出され南北戦争が終結して一息ついた1870年代に、アメリカ史で初めてのスピリチュアル・ブームが起き、そのときジュビリー・スィンガーズが歌ったのが形としては最初だったようだ。
[Lonesome Road]Lonesome Road アメリカ黒人のあいだに伝わっていた古いスピリチュアル(霊歌)で、トラディショナル曲である。1865年にスピリチュアル曲集が初めて出版され楽譜化されたので、書物によってはその年代が書かれている。
[King Porter Stomp]King Porter Stomp ジェリー・ロウル・モートンが伝説的なピアニストのポーター・キングに捧げてつくったジャズ黎明期の有名な作品だ。1923年に彼自身が最初のレコーディングをしたが、クレディットは’24年になっている。
[I May Be Wrong (But I Think You’re Wonderful)]I May Be Wrong (But I Think You’re Wonderful) ハリー・ラスキンが作詞し、ヘンリー・サリヴァンが作曲して、1929年のレヴュー【Murray Anderson’s Almanac】に使われた曲である。そのなかでは、トリクスィ・フリギャンザ Trixie Friganza とジミー・セイヴォがこの曲を歌った。
[Aunt Hagar’s Blues]Aunt Hagar’s Blues この曲はW・C・ハンディの書いたブルースで、1920年の作品である。といっても厳密には南部ですでに流布していたフォーク・ブルースで、彼が書きとって最初はインストゥルメンタルとして仕上げた。曲名も最初は[Aunt Hagar’s Children]または[Aunt Hagarl’s Children’s Blues]などいくつかあった。
[I Believe]I Believe サミー・カーン作詞、ジュール・スタイン作曲で1947年の映画『It Happened in Brooklyn』(MGM)に使われた曲である。映画にはフランク・シナトラとジミー・デュランティ、キャスリン・グレイソン、タップダンサーのビリー・ロイ Billy Roy が出演し、この曲はまず冒頭でバックに流れ、つぎになかほどでシナトラとデュランティとロイが交互に歌った。