[Spring Can Really Hang You Up the Most]Spring Can Really Hang You Up the Most フラン・ランデスマン作詞、トミー・ウルフ作曲で1955年につくられたたいへん粋な曲である。ランデスマン、ウルフの二人はセントルイスでこの曲をつくったが、それをニューヨークに持ち帰って歌ったのはジャッキー・アンド・ロイで、彼らが豪快なサックス奏法で鳴らしたチャーリィ・ヴェンチュラの楽団に所属していたときだった。
[South of the Border]South of the Border 英国のソングライター・ティームのジミー・ケネディとマイケル・カーのコンビが1939年に書いた曲だ。カントリー・ウエスタンの歌手ジーン・オートリィが英国公演をやったときに彼のために二人が書いた曲で、オートリィの歌でアメリカの人びとに聴かれることになった。
[Some of These Days]Some of These Days 黒人ソングライターのシェルトン・ブルックスが1910年に書いた曲で、ソフィ・タッカーのテーマ曲として有名になった。そのシート・ミュージックは二百万部をこえる売れ行きとなり、チャートでは’11年5月にアメリカン・カルテットで3位に、7月にソフィ・タッカーの歌で2位までのぼった。
[One Note Samba]One Note Samba 1961年につくられたアントニオ・カルロス・ジョビンのボサノヴァ曲の代表で、知らない人はいないほど有名になった。彼は小さいときから釣りをしながら、ギターの弾き語りをして遊んでいたが、その仲間の一人がニュートン・メンドンサだった。
[No Moon at All]No Moon at All レッド・エヴァンズ、デイヴィド・マンの二人による1949年の曲で、ミュージカル、映画とは関係ない。大きなヒットではなく、チャートでは’53年1月にエイムズ・ブラザーズの歌で、レス・ブラウンとバンド・オヴ・リナウンのものが21位に入っているだけだった。
[Night Train]Night Train テナーサックス奏者のジミー・フォレストが1952年につくったインストゥルメンタル曲で、オスカー・ワシントンとルイス・C・スィンプキンズの二人が歌詞をつけたものだ。
[My Silent Love]My Silent Love デイナ・スースの曲にエドワード・ヘイマンが歌詞をつけたもので、映画、ミュージカルとは関係のない1932年の作品だ。元はスースの[Jazz Nocturne]というインストゥルメンタル曲で、それをポップ・ソングとして完成させた。
[More I See You, The]The More I See You マック・ゴードン作詞、ハリー・ウォレン作曲で1945年につくられた曲だ。そして同年のミュージカル映画『Billy Rose’s Diamond Horseshoe』(20th Century-Fox)に使われ、そこでは若い医者役のディック・ヘイムズが歌った。
[Day in the Life of a Fool, A (Manhã de Carnaval/Black Orpheus/Orfeu Negro/La Chanson D’Orphée)]A Day in the Life of a Fool (Manhã de Carnaval/Black Orpheus/Orfeu Negro/La Chanson D’Orphée) この曲は先頃亡くなったブラジルのギタリスト、ルイス・ボンファの作品で、1957年の仏葡合作の映画『黒いオルフェ Orfeu Negro』に使われたものだ。