[What Am I Here For]What Am I Here For デューク・エリントンが1940年代初めに作曲し、歌手のフランキィ・レインが11年後に歌詞をつけた、珍しい取り合わせの曲である。エリントンの曲はだいたい最初はインストゥルメンタルとして作られ、あとから歌詞がつけられるというかたちが多く、これもそういう一曲だった。
[We’ll Be Together Again]We’ll Be Together Again ピアニストでバンド・リーダーだったカール・フィッシャーが作曲し、2007年に94歳で亡くなった往年の歌手フランキィ・レインが作詞した1945年の曲で、有名なスタンダード曲となった。
[Way You Look Tonight, The]The Way You Look Tonight ジェロウム・カーンが作曲して、ドロスィ・フィールズが作詞し、1936年の映画『Swing Time』に使われた曲である。フレッド・アステア、ジンジャー・ロジャーズ主演のRKO映画で、この二人が音楽を担当すれば、おそらく当時では最高の布陣だったろう。
[Too Late Now]Too Late Now フレッド・アステアとジェイン・パウエルの主演した1951年のミュージカル映画『Royal Wedding』(MGM)に使われた曲で、アラン・J・ラーナーとバートン・レインの作になる。
[They All Laughed]They All Laughed ガーシュウィン兄弟が書いてRKOのミュージカル映画『Shall We Dance? 踊らん哉』のなかに使われた曲で、1937年の作品である。ジンジャー・ロジャーズとフレッド・アステアの歌と踊りの場面でこの曲が登場し、そこでは最初にロジャーズがヴァースとコーラス1を歌い、つぎに二人がこの曲で踊った。
[That’s My Desire]That’s My Desire 西部劇の主題歌を歌えば並ぶ者がいなかったフランキィ・レインのまさに最初のヒット曲で、1947年3月に出した。しかし作詞、作曲者は彼とは全然関係なく、キャロル・ラヴデイとヘルミィ・クレザが1931年につくっている。
[Sweet and Lovely]Sweet and Lovely 1931年にガス・アーンハイムとジュールス・ラメアが作り、歌詞はハリー・トバイアスがつけ、アーンハイムが自分の楽団のテーマ曲として使って有名にした曲である。アーンハイム楽団のレコードではドナルド・ノヴィス Donald Novis が歌い、同年7月にチャートの1位に入って6週間維持した。
[Sunday Kind of Love](I Want a) Sunday Kind of Love 作詞・作曲バーバラ・ベル、アニタ・レナード、ルイ・プリマ、スタン・ロウズで1946につくられた曲だ。面白おかしい歌とトランペットで売れていたルイ・プリマがつくった曲として有名だが、事実上はベルが書いたと思われる。
[Strangers in the Night]Strangers in the Night 元もとはクロアチアの音楽祭のためにイヴォ・ロビク Ivo Robic によって書かれたものだった。ロビクはこれをクロアチア語とドイツ語の両方で録音していて、そのいずれも「夜の見知らぬ人」の意味の曲名になっている。
[Star Eyes]Star Eyes ドン・レイとジーン・ドポールが1942年に書いた曲で、翌年の映画『I Dood It』に使われた。この映画は1929年のバスター・キートンの無声映画コメディ『Spite Marraige」(MGM)のリメイクで、レッド・スケルトンが主演し、そのなかではヘレン・オコネルとボブ・エヴァリィがジミー・ドースィ楽団でこの曲を歌った。