[Remember]Remember 1924年のクリスマスの25日にアーヴィング・バーリンが恋する人エリン・マッキィに寄せて書いた曲で、ミュージカルや映画とは関係ない。ちょうどこのとき彼女は旅行に出ていて、つのる想いをせつせつと歌って彼が書きつづった曲だ。
[Reaching for the Moon]Reaching for the Moon アーヴィング・バーリンがつくり、1931年の同名の映画『Reaching for the Moon』(United Artists)に使われた曲で、そのなかではインストゥルメンタルとして使われた。
[Puttin’ on the Ritz]Puttin’ on the Ritz アーヴィング・バーリンが書いて1930年の同名の映画『Puttin on the Ritz』(United Artists)に使われた曲で、そのなかではハリー・リッチマンが歌った。
[Pretty Girl Is Like a Melody, A]A Pretty Girl Is Like a Melody アーヴィング・バーリンが1919年版のズィーグフェルド・フォリーズに書いた曲で、そのなかではテノールのジョン・スティール John Steel が歌った。1907年から始まったズィーグフェルド・フォリーズは複数のソングライターの曲を使うことが多く、この’19年版でもバーリンのほか数人の曲を使っている。
[Play a Simple Melody]Play a Simple Melody アーヴィング・バーリンが1914年に初めてショウのスコアを書いたときの作品で、ヴァーノンとアイリーン・キャッスル夫妻主演のレヴュー【Watch Your Step】のなかの一曲だった。
[Oh, How I Hate to Get Up in the Morning]Oh, How I Hate to Get Up in the Morning 1918年にアーヴィング・バーリンが軍隊に入り、いわばその第一声としてつくった曲で、それは曲名の意味からも察せられるだろう。
[Marie]Marie 1928年にアーヴィング・バーリンが映画『The Awakening』(United Artists)に書いたもので、そのなかではヴィルマ・バンキィ Vilma Banky が歌った。彼女の最初のトーキーであり、バーリンが映画に書いた最初の曲でもあった。
[Let Yourself Go]Let Yourself Go 1936年のフレッド・アステアとジンジャー・ロジャーズ主演のRKO映画『Follow the Fleet』にアーヴィング・バーリンが書いた曲で、そのなかではロジャーズが歌い、また踊りにも背景にも何度か使われた。
[Let’s Face the Music and Dance]Let’s Face the Music and Dance 1936年のアステアとロジャーズ主演のRKO映画『Follow the Fleet』にアーヴィング・バーリンが書いた曲である。それまでにアステア/ロジャーズのミュージカル映画は三本あって、すべて過去のどこか見知らぬ場所という設定になっていたが、この映画ははじめて〝現在〞に設定されていた。
[Let Me Sing and I’m Happy]Let Me Sing and I’m Happy アーヴィング・バーリンが1928年に書いた曲で、’30年のアル・ジョルソン主演の映画『Mammy』(Warner)に挿入使用された。この映画は《Mr. Bones》という戯曲をもとに脚本化したものだったが、同時にバーリン自身が物語りの骨子を考えたものでもあった。