[When I Lost You]When I Lost You アーヴィング・バーリンが最初の妻ドロスィを失った悲しみを書きつづった曲で、1912年の作品である。これは彼としては、[Alexander’s Ragtime Band]の大ヒット以来、最初の成功したバラードとなり、シート・ミュージックが二百万部以上売れるヒットとなった。
[What’ll I Do?]What’ll I Do? アーヴィング・バーリンが二番目の妻となるエリン・マッキィによせて書いた曲で、1923年9月に始まった【Music Box Revue of 1923】の上演中に途中で挿入された。そのなかではグレイス・ムーアがジョン・スティールとのデュエットで歌った。
[Top Hat, White Tie and Tails]Top Hat, White Tie and Tails アーヴィング・バーリンが1935年のアステア/ロジャーズのRKO映画『Top Hat』に書いた曲である。アステアが歌い、そして男声コーラスのメンバーたちと一緒に踊った。
[This Year’s Kisses]This Year’s Kisses アーヴィング・バーリンが書いて1937年のミュージカル映画『On the Avenue』(20th Century-Fox)に使われた曲である。そのなかではアリス・フェイが歌った。
[They Say it’s Wonderful]They Say it’s Wonderful アーヴィング・バーリンが1946年のミュージカル【Annie, Get Your Gun】に書いたもので、そこではエセル・マーマンとレイ・ミドルトンが歌った。また映画『Annie, Get Your Gun』ではベティ・ハットンとハワード・キールが歌った。
[There’s No Business Like Show Business]There’s No Business Like Show Business アーヴィング・バーリンが1946年のロジャーズ/ハマースタイン製作のミュージカル【Annie, Get Your Gun】に書いた曲で、そのなかでは第一幕でレイ・ミドルトンとウィリアム・オニール William O’Neal が歌い、またフィナーレで全員が歌った。
[Supper Time]Supper Time アーヴィング・バーリンが1933年のレヴュー【As Thousands Cheer】に書いた曲で、そこではエセル・ウォーターズが歌った。このショウの看板はマリリン・ミラーだったが、ウォーターズがこの曲を歌うと観客は何度も彼女をステイジに呼びかえし、ショウを止めてしまったという。
[Song Is Ended (But the Melody Lingers On), The]The Song Is Ended (But the Melody Lingers On) アーヴィング・バーリンが1927年につくった曲で、ミュージカル、映画とは関係ない。バーリンの’20年代後半から’30年代初めにかけては、結婚し長女も生れて一番いいときだったと思われるが、仕事の面から見ると、どうもわるい時期だったようだ。
[Say It Isn’t So]Say It Isn’t So アーヴィング・バーリンのミュージカルや映画に関係のない数少ないヒット曲の一つで、1932年の作品だ。このころは映画『Reaching for the Moon』(United Artists, ’31)の失敗もあって、彼にとって非常に不毛な時期だった。
[Russian Lullaby]Russian Lullaby アーヴィング・バーリンが、1927年11月末に長女メアリィ・エリンが生れたときに書いた曲で、ミュージカル、映画とは関係ない。ナット・シャピーロ編《Popular Music: Vol. 5》にはロクスィ劇場の初日の夜にダグラス・スタンベリィ Douglas Stanbury が歌ったとあるが、これはほかの資料では確認できなかった。