[Anniversary Song, The]The Anniversary Song アル・ジョルソンの最初の伝記映画『アル・ジョルソン物語 The Jolson Story』(1946)のなかに挿入された曲で、彼が主演のラリー・パークスに吹き替えて歌った。作詞はソール・チャップリンで、クレディットには彼とジョルソンが名を連ねている。
[All God’s Chillun Got Rhythm]All God’s Chillun Got Rhythm ガス・カーン作詞、ウォルター・ジャーマンとブロニスロー・ケイパー作曲で、マークス兄弟の映画『A Day at the Races』(1937)に使われた曲である。そこではデューク・エリントン楽団をバックにアイヴィ・アンダーソン Ivie Anderson がコーラスとともに歌った。
[After the Ball]After the Ball ティン・パン・アレイはこの曲で始まった!─テレビはおろかラジオも映画もない時代であり、人々は楽譜を頼りに音楽を楽しんだ。そんな時代に楽譜が二百万部も売れたのだから、これはたいへんなヒットだった。
[You Are My Sunshine]You Are My Sunshine もともとカントリー&ウェスタンの曲で、ジミー・デイヴィスとチャールズ・ミッチェルが’40年につくったものだ。それほど大きなヒットではなかったが、以後多くの歌手に歌われてきている。
[Under a Blanket of Blue]Under a Blanket of Blue クレディットでは共作となっているが、ジェリー・リヴィングストン作曲で、アレン・J・ニーバーグとマーティ・サイムズ作詞の、’33年の作品だ。映画、ミュージカルとは関係なく、2小節目で短三度の音にいく甘ったるいメロディをグレン・グレイとカサロマ・オーケストラがヒットさせた。
[Take the “A” Train]Take the “A” Train デューク・エリントン楽団のおはこで、ビリー・ストレイホーンの’41年の作品だ。ニューヨークの地下鉄の路線がそのまま題名になっていて、ジャズのスタンダード・ナンバーとしてはもっとも知名度の高い一曲である。
[Take Me Out to the Ball Game]Take Me Out to the Ball Game 有名な野球の歌で、いまでもアメリカでは試合のとき七回に観客が立ちあがって歌うから、最近は日本でもよく知られてきた。なんと’08年にジャック・ノーワースとアルバート・フォン・ティルザーが書いたものだ。
[Stardust]Stardust ホウギィ・カーマイケルの言わずと知れた名曲で、ミッチェル・パリッシュの歌詞が’29年につけられている。が’27年10月31日にカーマイケル自身が録音しているから、二年前にはもうインストゥルメンタルとして完成していたようだ。
[September in the Rain]September in the Rain アル・デュビンが歌詞を、ハリー・ウォレンが曲を書き、’35年の映画『Stars over Broadway』(Warner)に使われた曲だ。この映画にはオペラ歌手のジェイムズ・メルトン James Melton が主演し、ジェイン・フロウマンがデビューしたが、そこではこの曲は背景に流れるだけだった。
[Runnin’ Wild]Runnin’ Wild クレディットのうえではギブズ、ウッド、グレイの三人の’22年の共作で、もとはヴォードヴィルでヒットしたものだ。が正確にはギブズが作曲し、ウッドとグレイが作詞したもので、当時はアート・ヒックマン楽団のレコードがヒットした。